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5つ星のうち 3.0
勉強になりました,
By なべたこ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 大地の咆哮(ほうこう) (PHP文庫) (文庫)
いわゆる外務省のチャイナスクールと呼ばれる種類の方だが、この方もまた、日本と中国のよりよい未来のために、真剣に取り組んでおられたのだと思う。為されたことは100%賛同できるものではなく、靖国に関する日中間のゴタゴタになど、もう少し正しく機能してくれてたらと責めたい気持ちも強いが、現場で向き合うには弱い方だったのだろう、責められない。とにかく勉強にはなりました。
5つ星のうち 5.0
チャイナリスクの認識に好適,
By
レビュー対象商品: 大地の咆哮(ほうこう) (PHP文庫) (文庫)
元上海総領事の著者が、「チャイナリスク」に警鐘を鳴らすために、病をおして書き上げた渾身の書(本書は2006年出版の文庫版)。筆者の立場上オープンにできない事項も多々あろう中で、経済から文化、生活に至るまで、幅広く中国に顕在化乃至潜伏するリスクを取上げ、実態を露呈する。真の意味での日中の和平と友好を望む筆者の想いがあらゆる場面に散りばめられ、深く感銘を受ける書である。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
実体験は何よりも重く現実を教えてくれます。,
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レビュー対象商品: 大地の咆哮(ほうこう) (PHP文庫) (文庫)
同級生から教えてもらい読ませてもらった本書。本書の存在はどこかの見かけて記憶の片隅にあった程度でした。 率直な感想はこんな本があったのかという驚きの一言に尽きます。 外交官として日中関係に四半世紀以上従事してきた筆者。まえがきで述べら れている共産党である「中華人民共和国政府」と「一般中国国民」を一緒に 考えないほうがよいという前提。 これは非常に大切なことだと経験上感じます。特に日本の報道や情報を観て いると両者を混同しがちですから。 外交官らしく筆者の視点は非常に現実的であり、問題発見力に長けており、 また全て実体験から語られているため納得するだけの説得力を感じる。 また、著者の1974年文革の真っ只中での語学研修の様子は衝撃的である。今 の大連や中国から想像することすらできない状況であり、ちょうど今、我々 が見聞きする北朝鮮の監視、管理体制に近かったことが良く分かる。 その時代から日中平和友好条約、改革開放、高度経済成長、小泉時代まで日 本の外交官として第一線で関わり、日本の立場から現実的な台湾も含めた中 国の「光」の「影」を述べている。 中国に精通し、親中派というよりも誰よりも中国を愛してるような愛情をす ら強く感じる。だからこそ、毎年広がる格差問題を心配し、隣国として、一 人でも多くの国民が幸せになるように共産党政府にとって耳が痛いような厳 しい見方、意見を述べているのだと思う。 それが日本にとっても安全保障と国益となることが著者の一貫する信念であ る。 著者の視点は常に弱者の生活にあり、その関連で水、電力、戸籍、年金、教 育問題などにも言及されておりこれほど現代中国について現実的に書かれて いる資料、著書はないのではなかろうか。 大連という大都市で住んでいると全く見えてこない9億といわれる農村、農民 の現実。都市部の4億の人々が中国の多くの富を享受。そしてその中にいる自 分・・・・・・。 文革、大躍進、四人組など多少の歴史的な予備知識も必要であり、経済、政 治本のような面もあるため読むのに時間がかかるが、著者の主張は終始どう すれば日中がより親密に相互理解できるようになるのか、そのための著者の 私案もいくつか述べられている。 最後に遺作となってしまった著者の早すぎる死が残念でならない。あとがき を読むと著者の最期の思いが伝わるようで涙が出そうになった。 今、大連で比較的自由に豊かで幸せに暮らすことができるのは著者のような 外交官、努力した人々のおかげであることに感謝したい。
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