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大唐帝国―中国の中世 (中公文庫)
 
 

大唐帝国―中国の中世 (中公文庫) [文庫]

宮崎 市定
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

古代と近世を結ぶ谷間といえる中世は、権力崇拝の時代であり、宗教の時代でもあった―。その暗黒の中世に、統一国家として、東アジア諸民族の政治と文化の根幹を築いた唐王朝。史上稀にみる中国中世700年に及ぶ大唐帝国の誕生から滅亡までを詳述する、中世史の労作。

登録情報

  • 文庫: 444ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1988/09)
  • ISBN-10: 4122015464
  • ISBN-13: 978-4122015463
  • 発売日: 1988/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 221,992位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 本書は、いわゆる「京都学派」の宮崎市定教授が、東漢末年の混乱から筆を起こし、三国・西晋・五胡十六国・南北朝・隋・唐と説き進め、宋成立の前夜に至るまで、実に700年に近い中国「中世」の歩みを、マクロの観点から一般向けに分かり易く提示するものです。
 筆者は、両漢帝国の崩壊を古代的統一の終焉とし、それに続く分裂と混乱と社会制度の変革を中国史における中世的発展として分析しています。このあたり、ローマ帝国崩壊後の西洋封建社会とのアナロジーが相当意識されており、古代的な繁栄が灰燼に帰した後の荒涼たる時代というのが基本的な時代認識となっています。こうした中、大唐帝国の繁栄についても、いわば中世的展開のクライマックスとして分析されており、唐の「中世的」性格が随所で強調されています。
 他方、そうした時代の桎梏の中、人々の日々の営為が社会の発展をもたらし、統一と安定への希望が宋朝成立に向けた時代の方向性を規定していく様子が本書の縦糸をなしており、暗い谷間から明るい平原へと向かうかの如き記述振りとなっています。
 この書物が書かれた当時、学界では中国史の時代区分に関して深刻な論争がなされていました。本書は、そうした学術論争を背景に、「京都学派」的な時代観を明快に主張する内容となっています。
 しかしながら、そうした学派的立場にかかわらず、魏晋南北朝等における中国史の複雑な展開につき、その中の大きな流れを把握した上で一般向けに平易に説き明かすという点で、本書はやはり近来稀に見る逸品であると思います。中国史ファンの皆さんには、是非一読をおススメしたいと思います。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 簿記受験生 殿堂入りレビュアー
形式:文庫
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By NMTBTH
形式:文庫
宮崎市定先生は世界史から見た東洋史、特に中国史を意識されている。
その中でも、本書は、後漢の崩壊から唐の成立まで、
本書の半分を費やして詳しく説明しているのが特徴である。

時代区分論争における東西中世の共通性を論じ、
数量貨幣説を披露するまでの本書後半は読むものに迫る勢いだ。

先生の読みやすい文章もさることながら、
法制・抗争・思想・人間関係、さらには現代への
卓越した高見についても得る所が多い1冊である。
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