よくも悪くも、むかしそうだっただろうなと思わせるナショナルジオグラフィック的で質が高く、面白い。
地域別に章立てされているが、結局旅行記を書いた”その人となり”になっていきます。また、驚かされるのは19世紀から20世紀にかけての冒険が今と違っていたのにここに寄稿している人たちの社会システムや環境に関する意識の高さや現代性です。
私が特に興味を持ったのは、かつて3年間住んだイランの話ですが、それ以外では、一番最後のバウンティ号の発見の話、ヒラリー卿のエベレスト、ルーズベルトのアフリカといったところです。
枕元に置いてナイトキャップにおきたい一冊です。
こういう本を読んで眠りにつきながら思うのですが、かつての米国家庭におけるライフ誌やナショナルジオグラフィック誌の普及の高さとクオリティの高さが平均的な米国の家庭の幸せな知的生活のベースのひとつの要因ではなかったのかと感じています。