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大停滞
 
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大停滞 [単行本]

タイラー・コーエン , 若田部 昌澄 , 池村 千秋
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

世界同時不況はなぜ起きたのか? 私たちの未来に、この「大停滞」を克服する処方箋はあるのか? インターネットなどのイノベーション(技術革新)は、新たな経済成長をもたらすことができるのか?
2011年1月にアメリカで刊行されるや否や、政策形成関係者や経済論壇でさまざまな議論を巻き起こし、論争の焦点を変えた話題の書。
「本書のおもしろさと革新性は、経済危機以降の経済論争の焦点を変えた点にある。刺激的な本書が思索の種となることを期待してやまない」(若田部昌澄)。
「2011年の最も話題の経済書」(「ビジネスウィーク」誌)。

内容(「BOOK」データベースより)

世界同時不況はなぜ起きたのか?インターネットなどのイノベーションは、新たな経済成長をもたらすことができるか?2011年1月に米国で刊行されるや否や、政策形成関係者や経済論壇で様々な議論を巻き起こし、論争の焦点を変えた話題の書。

登録情報

  • 単行本: 166ページ
  • 出版社: エヌティティ出版 (2011/9/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4757122802
  • ISBN-13: 978-4757122802
  • 発売日: 2011/9/22
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 29,448位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By YKT
著者は割と異端派の経済学者が多いジョージ・メイソン大学経済学部の教授で、ブログ「Marginal Revolution」の運営者。
ブログでも面白い視点を提供してくれていますが、本書もまた新たな視点でアメリカ経済を捉えており、本国では随分と論争を巻き起こした模様。
本書での著者の主張は、少し乱暴にまとめると「アメリカって実はそんなに経済成長してないんじゃない?」「その原因(の一つ)はイノベーションの停滞だよ」ということ。
今まで、自分たちが経済成長に成功していると考えていたアメリカ人(特に経済学者)に対し、経済成長は「勘違い」と指摘した訳ですから、そりゃ論争も巻き起こります。

内容にざっくりと触れますと、
1章で過去の経済成長のドライバーを指摘し、その中で特にイノベーションが減速していると主張
2章は経済指標がいかにして実態から乖離した数値を示すかの具体例
3章ではイノベーションの中で、いかにインターネットが特殊な存在であるかを指摘
4章は低成長下での政治がいかに困難なものとなるかを説明
5章では「経済成長は勘違い」という文脈で、先般の金融危機を再考
最終章では、それでもアメリカ経済の将来を楽観視してもよい(かもしれない)理由を挙げて締めくくり
といった流れです。

論理展開がやや粗い、主張が結晶化されていない、といった不満はありますし、
4章と5章はやや取ってつけた感がある、など必ずしも良書ではないのかもしれませんが、
2章における経済指標の歪み・3章におけるインターネットの特異性の指摘が
非常に面白く、経済/社会を捉える上で非常に面白い視点を得ることが出来ました。

なお、読みやすい文面の割に、経済学の常識的な見方を暗黙の前提として書かれており、
かつ、それにも関わらず常識的ではない結論を導く箇所が多いので、
この本を読んで勉強するとか、この本だけに依拠して経済政策を語るのは危険かと思われます。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
主にアメリカの現状について書かれた本であるが、先進国共通に見られる現象として、これからは20世紀の高度成長の背景となっていた技術革新にはもはや期待できず、「大停滞」の時代になっていくというのが本書の要旨である。

したがって、まるで失われた20年の日本について書かれた本のようにも思える。
政府の役割は拡大し、多額の政府支出がGDPの多くを占めるようになっているが、介護・医療・教育についてはその投入額に比べて、その効果には疑問符がつく。

そして、現代の最大の技術革新といえるものがインターネットであるが、その多くは無料をベースにしたものであるために、GDPに貢献するものは少ない。
検索エンジンや、Eコマースなどビジネスモデルとして成功しているものもあるが、雇用を生み出す力は絶対的に少ない。

以上を総合してみれば、アメリカをはじめとする先進国にとって、これからは大きな成長は望めず「大停滞」の時代となると予測している。

おそらく、著者の議論は当を得ている。
本書を通じて、改めて現代世界がGDPを指標としていること自体の意味が薄らいでいることを痛感する。
たとえば、医療への支出と平均寿命の国際比較では、アメリカの支出が突出して高いにもかかわらず、平均寿命も日本やイギリスと比較すれば見劣りするのはその好例である。

いまだによく耳にする「成長戦略」という時代はもう終わったと再認識した。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モト
 タイラー・コーエンの『大停滞』は、非情に分かりやすく重要な論点を述べています。現代経済学における良書と言えると思います。
 要旨は明確で、第1章の題名である「容易に収穫できる果実は食べつくされた」ということです。その果実とは、(1)無償の土地、(2)イノベーション、(3)未教育の賢い子どもたち、の三つです。なかなか説得力があります。
 素晴らしいところとして、論旨が絞られていて明確化されている点です。そのため、賛成できる理由も、反対できる箇所も簡単に指摘できるからです。例えば、p.56に〈既得権やコネや汚職やインチキによって、輸出の数字を高めることはできない〉という箇所は、些細な点ですが間違いだと指摘できます。正確には、「できない」のではなく「難しい」です。短期的には、それら不正な手段を政府が行うことで輸出を高めるたり、減り幅を抑制したりすることができます。もちろん、お勧めはしませんが。
 p.132には、〈さしあたりは、私たちが過去に経験したことがないくらい、景気後退長引くことを覚悟する必要がある〉とあります。私も、残念ながら、これは当たる可能性が高いと思います。そこで、さらなるイノベーションも重要なのですが、循環型社会における経済を模索すべきだと私は思います。
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