内容(「CDジャーナル」データベースより)
椎名林檎率いるバンドの2枚目。メンバーが二人替わったが、バンドとしてのまとまりは前作より格段に向上し、アプローチもロックだけでなくジャズ、ボサ・ノヴァ、エレクトロ、ジャム・バンド風など幅広くなった。ヴォーカルも曲ごとに変化してより自由に歌っている。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
結成、そしてファースト・アルバム『教育』で、“J-POP/ロック界の超絶技巧かつ異端児バンド”として独自のポジションを固めつつあった東京事変。2005年夏、メンバーの脱退によって再び一からのバンド構築を余儀なくされたものの、新メンバー2名が速やかに加入、それから鮮やかなスピードで完成された2作目。セカンド・アルバムというよりは、東京事変の“2回目のファースト・アルバム”というべきだろうか。ジャズやファンク、ブルースなどのブラック・ミュージック、そしてボサ・ノヴァといった豊かなクロスオーヴァー的要素、目まぐるしい展開のリズムと緻密なテクニックは相変わらずで、リズム隊と新加入のギター・鍵盤との相性も快調な様子だ。しかしアレンジとしては、バンドの個性が主張していた前作より、椎名林檎のヴォーカルを軸において聴かせる構造となっている。ケンカ腰のジャズから厳かな殺気の漂うブルースまで、とかく彼女の声のカッコ良さとエロティシズムがもっとも全面的に発揮されたアルバムといえる。 今回の彼女は、詞においても明快かつエモーショナルな表現が多く見られる。曲ごとの物語が全体で一つの大きな流れを構成しており、なかでも、自分のもとを去ろうとする男を“殺すのさ”と迫真の演技で言い放つ(6)は本作の最大のヤマ場。亀田誠治作曲による(4)(10)は、椎名林檎のセカンド・ソロ作あたりのテイストに似たポップな曲調でありながら、彼女の詞にはいろいろ経てきた大人ならではの“諦念”が登場する。それは時に切なかったり、時にあっけらかんとしたりしていて、かつての10代・20代前半の彼女のような、望んだ愛情が手に入らない絶望感やヒリヒリした痛ましさは見られない。この現実との向き合い方におけるしなやかな変化が、アルバムが『大人』と題された、たくさんの理由のなかの一つなのかもしれない。それゆえに、最後の(11)「手紙」の、不在の人に向けた前向きな言葉と歌声が、いっそう胸に響く。 (齋藤奈緒子) --- 2006年02月号
Album Details
Limited edition Japanese pressing comes in a special package with DVD (NTSC/Region 2). EMI. 2006.
Album Description
Comes in a Special Package which Includes a Dvd (Ntsc/Rc-2) and a Booklet.
商品の説明
初回限定DVD付き