ついてくるのは、メモリ空間がデータ/プログラム合わせても約80ニブル(8bit byteで約40バイト)しかなく、レジスタの幅も4bitしかない、命令も基本的には16種類しかないというごく小規模なマイクロコンピュータです。実際に本体でプログラムを組む前に、エミュレータを書いてみたくなる程小規模です(でも工業製品にはこの程度のマイクロコントローラが沢山入っています)。
同じ大人の科学シリーズでもテルミンやシンセサイザは組み立ててしまえば音楽もどきに使えて遊べますが、これで遊べるのはある程度ハードよりの経験がある人でしょう。情報処理技術者の試験でCASLをいじったり、アセンブラで書いたりした経験があれば問題ありませんが、全くの初学者にはハードウェアの説明が足りず、特に実行制御、例えば、プログラムカウンタや命令フェッチに関する説明がはっきりしないので判りづらいかもしれません。
書籍部分はアキュムレータの構成法や、マイクロプロセッサの生みの親・嶋さんのお話、昔のポケコンの名機など。こういった機器に思い入れがある人なら買い。最近のメモリを湯水のように使うプログラミングに慣れた人にも、ちょっとした発見があるかもしれません。