非常に美しい写真が掲載されており、日頃目にできないものの写真集としては星5つでもよいとおもう。
トーマス・クーンが提起した問題にあるように、科学的手法は難しいもので、いわゆる一般の人々にわかりやすい説明といわれるものにはペテンが含まれる可能性が非常に高い。ただし、一般の人々がその”価値”にわかりやすさを求めるのはあたりまえの衝動であり、じつは物理学者を突き動かす動機でもあったはず。えげつなくともなんともない。偶然に人間の営みとしての価値はないが、セレンディピティという能力には意味がある。その”意図”を語りつづけるのが科学者の仕事。ニュートリノで巨大宇宙戦艦を撃沈するのが100年後かどうかわからないが、現代科学者がその説明責任を果たしているかというとはなはだ疑問である。特に日本では。
これから科学者を目指すよい子は、そうした言説をうのみにしてはならない。
(追加)
半導体や液晶などの成果は正確には物性物理の人たちのもの。半導体がこうした基礎(素粒子・原子核)物理の成果と喧伝するのであれば、東北関東震災後の大きな問題の解決方法を提案せねばならない。彼らは半導体よりも原子炉のほうが近い...100年後という前にやり残している問題はたくさんある。森羅万象、物理法則に従うのは当たり前で、100年後の成果を資金勧誘の要旨とするのは米国SSC加速器の破綻でもうすでに終わっている