「文豪」というタイトルからも、夏目漱石の表紙からも、なんだか古臭いイメージを持って読み始めたんだけど、そんなことはない。古いものから新しいものまで、文房具の魅力がギッシリと詰まったMOOKだ。
目玉は、夏目漱石を初めとした、文豪たちが使っていた万年筆の紹介。確かに、この点から言えば、古い、ノスタルジックな記事かなって思わせるけど、読んでみると決して懐古主義一辺倒ではない。文房具の一つとしてiPhone、iPad、MacBookなどのAPPLEの製品まで取り上げているし(佐々木俊尚氏のAPPLEとクラウドの組み合わせの記事は良かった。)、アナログの文房具も最新のモノの紹介も怠らない。非常に良くできたMOOKだと思う。
文房具好きなら、読んで損のない内容だ。
巻頭では、夢枕獏のインタビューもあり、なぎら健壱の文房具屋めぐりの記事まであるし、実用から趣味の世界まで、文房具の楽しさ、魅力が伝わってくる。
特に面白かったのは、「匠の文具術」と題して、プロ10人の文房具の使い方を紹介した記事。違いはあれど、プロたるものアナログ、デジタルを問わず文房具というツールを使いこなしている。参考になった。