本号の目玉は全オリジナル作品のリマスター盤登場を中心とするジョン・レノンの特集だが、上の商品内容で概要が紹介されており、他の特集について触れる。
まずビートルズ・アルバム研究の新連載。ステレオ音像図等も出てくるが、様々な人が考察を述べ、録音進行表まで掲載されている。1年前の秋号の特集やザ・ビートルズ全曲バイブルとは違った角度で眺める補足篇だ。ビートルズ公式録音全213曲のベストカバー曲の連載は期待できる。赤盤・青盤がまた別のリマスターされた音になるのは大ニュース。若き日のジョンを描いた映画も興味深い。
80年代のストーンズ、フレディ亡き後のクィーン、ELPを中心にした70年代前期プログレシーンの特集は新鮮。ELPプログレ人物相関図は重宝。
新作紹介では、有名でないブルース&ジャズをカバーするクラプトン、胸いっぱいの愛を等のロック名曲をカバーするサンタナ、体調の悪さに負けず、60年代ソウルのカバーを8年ぶりの新作として出すフィル・コリンズが要注目。ディランの使用ギターの詳細な分析も見逃せない。E.ジョンと組むレオン・ラッセルはまるで仙人。
本号は充実した特集が多く、読み応え十分。