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大人のための精神分析入門 (PHP新書)
 
 

大人のための精神分析入門 (PHP新書) [新書]

妙木 浩之
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「お子様大人」が増えている。社会規範や相手の気持ちを無視して、自分の快不快や衝動で行動し、周囲を困らせる人々だ。しかし、振り返ってみれば、あなたも私も「お子様大人」なのでは? 大人として立派な行動をいつもとるのは難しい。誰でも感情的になって、ストレスに満ちた人間関係に巻き込まれ、それをどうしても繰り返してしまう。精神分析は、大人の心に子供や乳児がいることを発見した。それだけに、大人であることの難しさを知っている。なぜ、立派な大人であることは難しいのか。人間社会に密接に関係している「なぜ罪悪感はあるのか」「なぜヒトのセックスは特別なのか」「なぜ人は心の病にかかるのか」という、フロイトを悩ませた3つの問いから大人であることの難しさを考え、精神分析が何を考えているのかを解説する。生理学や生物学、進化論、社会学、文化人類学の知見を取り入れ、進化と歴史の文脈に適応させた、精神分析の入門書。

内容(「BOOK」データベースより)

「お子様大人」が増えている。が、あなたも私もそうなのでは?大人として立派な行動を、いつもとるのは難しい。誰でも感情的になって、ストレスに満ちた人間関係に巻き込まれ、それをどうしても繰り返してしまう。精神分析は、大人の心に子供や乳児がいることを発見した。それだけに、大人であることの難しさを知っている。本書では、人間社会に密接に関係している「なぜ罪悪感はあるのか」「なぜヒトのセックスは特別なのか」「なぜ人は心の病にかかるのか」という、フロイトを悩ませた三つの問いから、大人であることを考える。

登録情報

  • 新書: 247ページ
  • 出版社: PHP研究所 (2010/10/16)
  • ISBN-10: 4569791905
  • ISBN-13: 978-4569791906
  • 発売日: 2010/10/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By あらフォーティー トップ500レビュアー
形式:新書
なぜ、人間には発情期がなく、性的に倒錯している部分があるのか、に始まり、
道徳や哲学の問題、フロイトの夢の分析、精神分析学、精神薬、神経心理学
まで、よく、これだけの内容を新書にまとめたものだ、と思うほどの充実ぶり。
さわりだけ紹介するのではなく、(一般人としての感覚だが)かなり専門的な
内容まで、正確に説明を受けたと感じた。

ヒトの道徳心/罪悪感とは何か? なぜヒトのセックスは特別なのか?なぜヒトは心の病にかかるのか? 
この問題について、生物学的、人類学的、哲学的そして神経学的に、その歴史などにも触れ、
奥の深いところまでしっかりと解説してくれる。前半は、性の問題をとりあげるなど、
ややズレた感じを受けるが、後半から一気にまとまっていくところが良い。

ひとつこれは、と思った内容は、認知行動療法に関するコメント。

無意識が身体を通じて表れるシステムは、自律神経的なものだけでなく、
心理行動的なもの、感覚的なものなどあらゆるものが循環的に
閉じたシステムになっている。この循環のうち認知的な部分を除去するために
認知行動療法が使われることが多いが、部分的に取り除けても、
長期的な、パーソナリティなどに関係した構造は閉じているので、
最終的にはあまり効果がない。

あまり結論的なものはないが、
「病気がメッセージであり、悪循環、閉じた円環構造がその背景にある」ので、
葛藤を抱え込んでいるなら、まず、その原因となるうそを認容し、
その意味を理解し、精神分析をできるようになろう、
というまとめ方も、納得感がある。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tonji
形式:新書
 心理療法、セラピー、癒しなどが氾濫する現代だが、その行為はなにを目指すのか。人が大人になることこそ、精神分析の目指すものだと本書は述べている。ヨーロッパで「こども」が発見されてから四世紀以上、人の発達にはこどもの時代がいかに重要かが取りざたされてきた。しかし私たちの人生の大半は「大人」として生きる時間なのだ。大人の心の中にはいつでもこどもが生きているが、いつまでも自分の中のこどもに支配されていてはまずい。セックスのあり方、こころの病気、罪悪感など人が動物とは異なる存在であること示すことがらは、同時に人が人として生きていく難しさを明らかにもする。その難しさを生き抜くための工夫が人を助けも苦しめもすることを探求しながら、「自分が何でもない」ことを知るに至る著者の航跡が読み取れる好著である。精神医学や心理学のみならず、関連著書からの多くの示唆もわかりやすく引用されていて、知の世界をひろげるにも好機を与えられる。
このレビューは参考になりましたか?
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
こんどは「お子様大人症候群」である。
この名付けの巧拙で精神科医(ちなみに著者は文学部系の精神分析家で医者ではありません。だから投薬はできません)は
スターにもなれるし埋もれたりもできるのす。
さて今度のネーミングは如何でありましょうか。
自分や周りの人が新しい心の病気「お子様大人症候群」だと思いましたか。

病気や症状に名前をつけるのは周知徹底や治療の均質化を生むという点で、
役に立つ面ももちろん大きいのですが、反面ただのレッテル貼りになって、
間違った常識を広めてしまう危険を 常にはらんでいることを
専門家なら誰でも意識していなければなりません.
ぼくは素人ですがそう思います。

「お子様大人症候群」とは、人に迷惑を掛けるような人たちで、
いつも、こちらが不快になって怒りたくなってしまう人たち、
つこちらが怒るのは相手が悪いからだと思われてしまう人たちのことだそうで、
いまいち定義がよく理解できませんし、そんな人なら昔からいます。
ところが、著者はなんのデータも示さずに、
これら「お子様大人症候群」のひとが「増えている」というのです。
「増えている」と、感想を言うのは自由ですが、
科学者が根拠のない感想で済ますのはダメだと思います。
もっとも著者は「文学部出身だから科学者ではない」とおっしゃるかもしれませんが、
そんなことを言ったら、元フォークルの恩師が嘆かれるのではないでしょうか。

本作の後半は「精神分析を新書で知ろう」です。
精神分析の雑学といった趣で、精神分析に対する著者の本音が出ているところがあって興味深い。
「精神分析の訓練はちょっと宗教の修行制度に似ています。
 現代では一般の人々から失われつつある宗教の後継者が精神分析なのでしょう。
 分析家になるには禅僧のような訓練が必要なのもうなづけます」
宗教そのもののような気もぼくはするけれども、
最初に「精神分析の訓練」という言葉で始めて、それは「宗教の修行』に似ているとし
つまりは、「禅僧のような訓練」であって、
分析家が行うのは「訓練」だとするあたり著者の心の揺れが読み取れます。さらに

「分析家を自認している人が行うものが精神分析なのか、
 それとも、分析を受けに来るひとを毎週4回以上、寝椅子を使って自由連想をする設定を
 持っているひとを精神分析家と呼ぶのか。それらの定義は今も議論されています。
 世界的には週3回でも良いといった議論が行われていますし(後略)」
この古くからあるという議論は何のこっちゃとぼくも古くから思っていましたが、
こう改めて持ち出されると、なんだか滑稽ですらあります。
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