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大人のための国語教科書 あの名作の“アブない”読み方 (角川oneテーマ21)
 
 

大人のための国語教科書 あの名作の“アブない”読み方 (角川oneテーマ21) [新書]

小森 陽一
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

国語の授業はなぜ眠かったのか? それは教師用指導書の「読み方」がつまらなかったからだ。定番の名作は、実はとても刺激的なのだ! 漱石研究の第一人者が切り取る、『こころ』や『羅生門』『山月記』の本当の姿。

内容(「BOOK」データベースより)

『舞姫』『こころ』、『羅生門』に『山月記』。習ったはずだが退屈だった記憶しかない…。当然だ。道徳的な正しい読みじゃつまらない。名作を読むことは、スリリングな冒険なのだ!こんな作品だったのか!と目から鱗の講義。

登録情報

  • 新書: 253ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/10/10)
  • ISBN-10: 4047102148
  • ISBN-13: 978-4047102149
  • 発売日: 2009/10/10
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 0.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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流石の切れ味 2011/5/31
形式:新書
 小森陽一が教科書典型教材をどう読みとくのか、興味津々で手に取りました。一読して、彼の視点の鋭さが遺憾なく発揮されていることに感服です。とりわけ『山月記』の李徴が虎になる「理由」を自己責任論で教えることの罪深さと、沈着冷静で温和な好人物と読ませがちな(私自身もそうでした)袁慘の人物形象が、実はかなり危ういということなど、刮目すべき点が多く勉強になりました。
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形式:新書
当たり前のことですが、なぜか教科書に載ると無機質な道徳の教材にされてしまう 本書の半分はテクストや指導書の引用です あの分厚い指導書を通読せずにすむと思えば楽だし、手垢のついた教材に刺激を求めるなら一読の価値あり 教材として切り取られた作品を、時代背景や初出の位置づけに即して見直す新境地 やや政治的な意図に偏ってますので、授業で使えるかと言えば副題の通りアブないかも?
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「舞姫」「こころ」「羅生門」「山月記」「永訣の朝」といった誰しもが一度は目にしたであろう、いわゆる「名作」の高校の指導要領での扱い方を、いわゆる「テクスト論」的な読み方で洗い直した一冊です。小森陽一氏の著作を何冊か読まれた方なら新鮮味はあまり無いかもしれません。個人的なことになりますが、二十数年、高校で教えてきた者の実感でいえば、「まえがき」に書かれている表帳簿と裏帳簿のような、たてまえとホンネの授業はそもそも大抵の進学校が表裏のカリキュラムを使いこなしているはず(今はさすがに少しは減っているようですが)の現状と比べれば、後ろめたさなど感じるに及ばない些事ですし、ロールプレイング・ゲームやインターネットによって膨大かつ多様な「物語」に晒されている、ある意味において「ませた」現代の高校生に上記の作品を指導要領に沿って教えても、あっさりその欺瞞性に気づかれてしまうように思います。ただ、教える側としてはこういった書物は一冊でも多く目を通しておくのに越したことはなく、古典などと違ってある程度自由な発言を許容することを余儀なくされる現代文の授業において、何を言い出すかわからない生徒に対する懐刀として非常に有用であることは間違いありません。僕自身は、ディベートや小論文との絡みから生徒が自分の意見を自由に述べる際には必ずその根拠か理由も一緒に言わせるようにしている(この習慣を最初に定着させておくと、授業を掻き回すのだけが目的であるかのような突発的な、そして得てして心ない発言を阻止でき、内省を促す沈黙を作ることができます)ので、こういう類いの本は目にしたら必ず読むようにしています。しかし、いつだったか、「羅生門」の終わりの部分で、ご多分に漏れず「下人の行方」について考えさせた際、ある女子生徒が「下人は羅生門に戻って老婆を殺すと思います、口封じのために」と答えた時には、まぁ、もっともな解釈ではあるかもしれないけれど、暗い日本の将来に思いが馳せ、しばし言葉を失ってしまいました。
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