いわゆる子供向けの偉人伝では子供たちに虹を見せる必要がある。子供にすべての
真実や事実を教えても消化しきれるものではない。ある面、美化されていなければならない。
そして子供たちに志を抱かせることも大切な役割と思う。
さて、大人のための偉人伝であるが、偉人と呼ばれた人たちの実像に迫る。
偉人と呼ばれた人々にはやはり一種の凄みがある。徹底して生涯を勉強に捧げたキュリー夫人、
性格的には破綻者としか言いようがないが、多くの人たちをパトロンとし、お金を出させた
その人間的魔力、恐るべき勤勉さと野心を持つ野口英世。この世の尺度には全く当てはまらない
子供時代のエジソンなど、とてもバランスのとれた人間でない。常軌を逸しているとさえいえる。
偉人とは同時代の人たちから見れば異常人であるのかもしれない。それくらいの異常人でなけ
れば大事は成し遂げられないのかもしれない。偉人とは個々の個性や強みを活かし、自らの想い
のままに生きたまことに幸福な人たちと言えるのではあるまいか?