第4章の「こども時間に比べておとな時間はなぜ速く流れるのか(子どもの頃の時間は充実していた50歳の一年間=人生の50分の1!?)あたりを読みたくて手にとったのですが、《網膜に光が伝わってから、脳で処理されるまでにおよそ0.1秒かかっているんです》(p.19)みたいな認知科学の話がメインになってしまい、ちょっと期待ハズレ。ただし、これまで勝手に信じていた《10歳の子どもにとっての一年というのは人生における10分の1で、50歳における一年は人生における50分の1だという説》(p.165)は100年くらい前からあり、数としては確かに対応しているかもしれないが、信憑性はなく、この説で予想される傾向よりも、加齢による時間感覚の変化は緩やか、というあたりは、整理してもらった感じ。
アニメは1秒間に24枚のセル画だけど、ジブリはわざと枚数を落としてなまめかしさを消しているとか(p.52)、鬱病はセロトニンの分泌が減っていることが原因のひとつだから日焼けサロンが特効薬になる可能性があるとか(p.134)、まあテレビ的な話題のオンパレードみたいな感じですかね。
あと、大事故の際には過去の人生が走馬燈のように見える、という経験が伝えられますよね。これは危機の際に視覚の精度が良くなるためじゃないかとバンジージャンプを使って実験している学者がいるそうですが、問題は実権に参加してくれる人があまりいないので進んでいないという話は笑いました(p.179-)。