彼らが異口同音に語るのはリクルートの採用活動の凄まじさだ。優秀な人材を採るためなら、幾らでもカネをかけるという姿勢を徹底しており、ピーク時には80億円かけて新卒1000人を採ったこともあったという。こうして入社した人材はすぐに責任ある仕事を任される。誰からも指示はされず、自分で考え、工夫しなくてはならない。好業績を上げた時のボーナスはあっても、失敗のペナルティーはないから、新しいことにチャレンジしやすい。そして、社内報や成績優秀者発表のファンファーレ、垂れ幕、表彰式など、一人ひとりの社員を“物語の主役”に仕立てる仕掛けが100種類近くも用意されていて、社員のモチベーションを高めている。
こうして磨かれ、鍛えられた人材がリクルート事件という試練を経て30代後半を迎え、退職金が加算されるフレックス定年制を使って次々に独立し、各分野で活躍しているというのが現在の状況だ。リクルートの歴史を人材面から知ることができ、興味深い。
(日経ビジネス 2001/12/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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「リクルートってスゴイんだよね。人事システムが、これでもかって会社の都合の良いようにできている。なのに、若くして会社を辞める(辞めさせられる?)人とか、期限限定付きでかなり過酷な条件であっても・・・「リクルートという場所で勉強させてもらった!、卒業したんだ(辞めたんじゃなくて!)」って、みんなが思っているんだよね。
「リクルートに入って、社長を目指そうぜ(=若くして辞め(笑))」って、口説かれると、優秀で自負のある学生は、みんなそっちに流れてしまうんだよね」って。
商品が情報であり編集であるというマーケットの特徴もあるのだろうけど、これだけ信じられない労力とお金を1採用にかけて、しかも入った社員が2ものすごく競争的に駆り立てる仕掛けがある会社はないだろうねぇ。(過労死はなかったのだろうか?)ただし、やる気と体力に溢れる若者にとっては、これほど最高にすばらしい会社は、たしかにないだろう。共同体社会のなあなあ企業が多い日本社会の中でも、これほど自由競争的な仕組みを維持している組織があるのは、すごいことだと思う。
でも、この採用システムは、ここでインタヴューを受けている人たちの若かりし頃のものだ。今は時代も違う。ダイエーの資本もなくなったし・・・これからのリクルートのシステムに注目ですね。
リクルートには現在、VIP待遇のフェロー、キャリアの正社員、
準キャリアの契約社員(Career View制度)、ノンキャリアのA職、
外人部隊の業務委託というヒエラルキーが存在していて、
ノンキャリアのA職(アルバイト)は悪く言えば使い捨てソルジャー
である。しかし、リクルートほど厚待遇のアルバイトもない。
アルバイトなのに昇給・賞与・社会保険完備・交通費全額支給(しかも
営業でタクシーを使っても支給される)・年1回の健康診断もあり、
能力においても条件においても、他社の正社員や契約社員に匹敵する。
「昔は日本興業銀行、今はリクルート」と言われるほど、他社にも優秀な
人材を輩出していて、人材輩出企業の役割を担っている。
リクルートの強さを知りたければ、正社員は無理であってもA職なら
入社ち?るのにそんなに難しくないので、リクナビNEXTなんかを
チェックして一度内側に入ることを薦める。日本の企業の中でも
本当に変わった企業文化を持っているから。悪く言えば、「リクルート
の常識は企業の非常識」といったところか。。
この本を読む限りでその理由を簡単にまとめると、採用活動に徹底的に力を入れているということと、そうやって採った優秀な人材が自信を持って仕事に取り組めるようにマネジメントするという二点にあるように思いました。
そしてこれはどんな企業にでも応用できることであり、企業再生のヒントとして活用可能かと思います。
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