雇用、財政、年金、経済、政治など各分野の専門家が、日本の近未来を予測した本である。
ちょうど私が小学生であった高度成長時代にこのような表題の書物が出版されていたら、きっと未来はまぶしいくらいに明るいものとして描かれていたであろう。
しかし、ここに予測されている日本の未来は、残念ながらあまり明るいものではない。
たとえば、消費税は10%となり、年金支給開始年齢は70才となり、教育格差、地域格差、収入格差は一層進展し、犯罪はますます増加していく。たしかに、今起こりつつあることの延長戦にある未来は、およそ想像がつく。
そうはいっても、情報技術を中心に科学技術はさらに進展していくであろうし、それにともなって個人の自由度はますます高まっていくであろう。
もう、国に期待してはいけない。これからの日本では、経済面では自己防衛をしていくしかないし、我々個人個人がより主体的に行動していくということが、生き残っていく道であろうか。