NHKの「朝イチ」の有働裕美子2000万円(課長待遇)、男性キャスター2200万円以上(部長待遇)。NHK職員の平均給与は公表されていないが、30歳で1000万円を超え、50歳で役付きでなくとも1700万円を超えると聞けば、大抵の国民は驚くことだろう。真ん中に明るく軽い青年タレントを配した「朝イチ」は、朝から「更年期障害」「脇毛の処理方法」などを取り上げたり、何かと話題を呼んでいる。それなら、いっそ、「特集 NHKの内幕 給与表を暴露する」とやったらどうだろうか。大げさにやらなくても、アナウンサーや記者の名前の脇に手当を含めた実質年収(間違っても意図的に低く抑えた「基本給」ではない)を書き、「皆様の受信料によってNHKは放送事業を行っております。これからも受信契約の推進にご協力下さい」と看板を一つ置いたらいい。
日本のマスコミの劣化は、とどまるところを知らない。そうなった原因の1つが、水島聡氏の指摘によれば「団塊の世代」つまり「全共闘世代」が管理職になった頃からだという。確かに、ここ20年余り、「冷戦の終焉・ソビエト崩壊」後の、国家意識の希薄さ、弛みぶりは眼も当てられないような状態にある。NHKについて言えば、軍事目的に使われることが明瞭な中国の有人人工衛星発射の際、「アジア初」とわがことのようにはしゃぎまくった放送や、最近では日本との知的財産権の争いがあるにもかかわらず「いよいよ開通する中国の新幹線、私たちも乗ってみたいですね」といった言動は数え切れない。「視聴料」を強制しているにもかかわらず「給与表」を公開しない。「NHKを受信しない権利」を確立するにはどうしたら良いのか。放送法の改正しかないのか。
書物には、何千年も読み継がれるものもある。しかし、この書物について言えば、「今すぐ読むべき書物」である。マスコミに、現在、違和感を覚えているような方は、そのいぶかしさの原因が分かるに違いない。