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大ヒマラヤ探検史―インド測量局とその密偵たち
 
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大ヒマラヤ探検史―インド測量局とその密偵たち [単行本]

薬師 義美
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ヨーロッパ列強諸国の中央アジア進出に伴っておきた“グレート・ゲーム”。この時代を背景に、インド測量局の密偵“パンディット”を中心に描く大ヒマラヤ探検の軌跡。

内容(「MARC」データベースより)

ヨーロッパ列強諸国の中央アジア進出に伴っておきた「グレート・ゲーム」。この時代を背景に、インド測量局の密偵「パンディット」を中心に描く、大ヒマラヤ探検の軌跡。

登録情報

  • 単行本: 374ページ
  • 出版社: 白水社 (2006/08)
  • ISBN-10: 4560030464
  • ISBN-13: 978-4560030462
  • 発売日: 2006/08
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.4 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 内容はなかなか記録や調査の学術的な要素が多くて読みづらい面もあります。著者の薬師さんという人はヒマラヤ研究では日本の第一人者だそうですがさすがによく調べていて確かに労作です。副題にあるように19世紀初頭から20世紀初頭までぐらいのまさにインド測量局(イギリス植民地下の)とその現地人担い手(パンディット)たちの活動と調査の記録です。従ってインド統治と密接に繋がっていた測量局のイギリス高官やその下で働いた優秀な現地人(パンディット)達が時系列で連綿と出て来ます。

1800年代半ばといえば今から150年以上も前、日本はまだ江戸時代末ですがその時代に六文儀やプリズムコンパス、沸点温度計、測高計、歩測などを使って緯度、経度、高度、距離などを測っていました。しかも世界の屋根カラコルム山脈やヒマラヤ山脈、チベットの高地で、盗賊や役人の監禁処刑など身の危険を冒しながら。それも何千キロもそして何年もという困難極まる探検旅行をしながら。

人工衛星利用のGPS等で簡単に測量できる時代からは想像も及ばない方法と体力で軽々とカラコルム峠やエベレスト近郊峠を越えてチベットやモンゴルまでも調査活動をしています。ともあれ調査地は今のアフガン、インド、ネパール、チベット(自治区)中国、ブータン、等と多くの国にまたがり多くの地名が出てくるので世界地図が離せません。しかし基本は大英帝国直属下のインドが舞台になっていますからその時代のインド史の側面も。交易面での記述も多く、チベットの中心地のラサへ行ってそこの文化を吸収する事例も各所に記載されています。

今では5000m級を走る青海チベット鉄道がありますが地球の最高峰群の峰峰を徒歩で越え広大無辺のタクラマカンや青蔵高原を探検する…政治的密命を帯びているとはいえ何かロマンを感じさせる探検史の書物です。
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By lm700j
形式:単行本
グレートゲームの舞台であった、インド奥地からチベットにかけてを
イギリスの統治下のインドから測量を行っていった物語
チベットなどは鎖国状態になっていて西欧人は立ち入りをお断りされたり
あるいはスパイや工作員(まあそうだけどw)と見られて投獄や処刑された
というわけでインド人や現地人を測量士として教育して調査させた
そんな測量士達をパンディットという
しかし情報漏洩や自立を嫌ったイギリスは測量データは記録させるものの
計算して地図に残す核心の作業は決して教えず自分で遣った
いわゆる後処理型のGPSロガーみたいなもんだな
またラマ僧のマニ車が役人からチェックを受けないことを利用して
その本来の構造を使って歩数計測用のカウンターを仕込むなど
さすがは007のふるさとといえるうようなことまでしている
またイギリス政府は測量成果やその記録を公開するが逡巡する
南下してくるロシアに軍事的価値の高い情報が漏れることを懸念したり
パンディットや探検家の行動やチベットや中国にばれることで
「こんなことしとったんかい」と身の危険が増すことを恐れた
その後も測量の成果の地図は紆余曲折があって公開されたが
この地域では近年の製作された地図でも一部非公開が続くものがあるなど
グレートゲームのロスタイムが永遠に続いているようである
あとパンディットという職能のあり方もよく考えると深い
技術移転するときに技術の核心だけは渡さない、というやり方があるがまさにこれ
グローバル化の中でBRICs諸国のIT産業などには顕著なように
最初は周辺の請負から初めて核心技術を自立的に開発できるようになった
それだけ技術や情報の独占というのが困難になってきたわけだが
一方でぐぐる先生のようなより上のレイヤーでビジネスモデルみたいなとこでは
依然として先進国の独占や新規開発が続いていることには留意すべきであろう
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