密室ものやら倒叙ものなど、趣向の異なる短編を一冊にまとめた短編集、初出2001-2007の雑誌発表のものをまとめたもの。
内容ですが、うーんどうかなあ、という感じ。
冒頭の密室ものは、密室のトリックはたいしたことないが、ちょっと叙述ぽい工夫がしてあって、そのあたりを読み解くとそれなりに面白い。が、結局メイントリックがこれ、というのはどうなのか。
続く倒叙もの、安楽椅子探偵もの、などなど微妙にスターシステムを用いながら7編の短編が続く。「自らの伝言」では、某トンデモ似非科学がなにげなく批判的に書かれていたり、「更新世の殺人」では、だいぶ前にかなり問題になった考古学系の不始末の話が出てきたり、ニヤニヤしながら読む部分には事欠かない。「自らの伝言」のトリックは、二階堂の某合作ミステリのネタとかぶるのも気になる(時間的にはこっちが前)。
・・・なのですが、どうもなんというか、どの作品もピリッとしない。読んでいて、おぉっ、と思う事がほとんどないのだ(ミステリなのに)。まぁ、お酒でも飲みながらだらだら読みするにはちょうどよい、ともいえる。飛行機の機内で読むにはよいかもしれない。
この作者は他にも何冊か出しているようだが、、、個人的にはちょっとパス。