ページ数も少なく、字も大きめなので、読み易い本だろうと思って読み始めた
ら、予想以上に難解な本でした。
どういうところが難しいかというと、
言葉の意味を薄っぺらにとってしまっては著者の意図から大きく外れてしまうで
あろうということ、そして、一見簡単に読解できそうな文章に見えるけれど、
読んでみると、そう簡単にはいかず、2、3回再読しないとわからない箇所が
あること。
訳者は物理ファンなら、その名を知らないものはいないでしょうの、竹内 薫氏。
ただの思想、哲学の本でなく、あくまで主軸は物理学なので、現代物理学の基礎
的な理論に慣れていないと、混乱すると思います。
まったく現代物理学(量子論、相対性理論)を知らないと、途中で挫折するかも
しれません。(基礎固めには、佐藤 勝彦氏の本をお勧めします。)
しかしながら、この本は、既存の常識に疑問を投げかける(挑戦する)『哲学』
のスタンスで、書かれている本ですので、唯一無二の真理だと鵜呑みに
するのもバカげています。
あくまでも「物理学者が哲学的考察をした」という内容のものです。
読破後は、得るところも大きく、大変興味深い内容だったので、本当に買って良
かったと思いました。
特に『情報』『時間』『空間』を新しい視点から見ることができるようになった
のは大きな収穫でした。
ただ、完全に理解できたぞ、という自信はありません。
”天才”肌の人の考えって、正直、ついていくことができませんが、ホント、面白い!!
つまらないと思っていた世の中に、こんなに面白いことが潜んでいたのかと、
いつも感動させられます。
この感動があるから、読書はやめられない。