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48 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これは考えさせる映画ではない!論争をしかける映画だ!,
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レビュー対象商品: 大いなる陰謀 (特別編) [DVD] (DVD)
題名は、レッドフォードの昔の映画2つを合わせたもの。原題を直訳した方が、観客にはずっと伝わりやすかっただろう。昔も今も、戦争では指導者と兵士の構図はあまり変わっていないということ。政治とマスコミと教育と学生たち…。アメリカで最も堕落してしまった4つに関わる人たちの、良心と使命感の葛藤を描いた秀作である。上映時間のほとんどを登場人物たちの議論で成り立たせている作品など、近年では想像できないほどリスキーである。ましてやトム・クルーズにいたっては、誰からも好かれないだろう保守派の大物議員の役どころである。 3大スターが出演しているが、主役は戦場の非白人兵士とレッドフォードの相手をする学生の若手3人である。ベテランたちの役はそれぞれ汚辱に満ちているが、若者たちは何ものにも染まらず純潔のままでいる。そして物語は、その若者たちに未来を託すかたちで突然終わりを迎える。 テーマは登場人物の台詞のように、「考えるだけに終わるな。行動しろ!」である。少なくとも声を上げなければ、今後も9・11やアフガニスタン、イラクは避けられないし、誰も行動しなければおそらくアメリカやイギリス、日本などは世界からさらに孤立してしまうだろう。 ハリウッドの映画の質は歴史的に見ても地に落ちた感があるが、まれに本作のような作品が登場するという器の大きさがあり、決して滅びない。ジョージ・クルーニーをはじめとする、現代社会に対し批判的なまなざしで映画製作に臨む著名人も増えている。アメリカは国として脅威であるが、尊敬できる国民が多いことも事実である。 レッドフォードやトム・クルーズは行動した。次は見ている側の問題だ。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今のアメリカを痛烈に批判。そして現代の若者へのメッセージ,
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レビュー対象商品: 大いなる陰謀 (特別編) [DVD] (DVD)
原題は「Lions for Lambs」。訳すと「羊たちに率いられたライオンたち」。愚鈍な羊がホワイトハウスを表す。そしてトム・クルーズ演じるアーヴィング上院議員でそれを象徴的に描き出す。勇敢なライオンが戦争に赴き死んでいった兵士たち。痛烈に今のホワイトハウスを批判する内容となっています。独占取材を許されたジャーナリストのジャニーン。アーヴィング上院議員の言ったことを鵜呑みしてそのまま報道し利益を得るか、彼の隠された陰謀のようなものに気づき報道すべきでないとするか。会社員としての自分と良心との間で揺れ動くさまをメリル・ストリープが演じる。 一番心に残ったのはロバート・レッドフォード演じるマレー教授と才能はあるが努力をしない教え子トッドとの会話。将来性はあるのに努力をしない彼を問い詰める様は今の若者へのメッセージとなっている気がします。
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
映画的には退屈だが、"リベラリズム"の限界を乗り越えようとの"思い"は伝わる。,
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レビュー対象商品: 大いなる陰謀 (特別編) [DVD] (DVD)
オバマ、クリントンの壮絶なデッドヒートにようやく決着がつき、いよいよ大統領選が近づいてきた。ハリウッドは元来リベラル勢力が幅を利かせており、この時期になると政治的メッセージ色が強い映画が増えるが、これは極め付けの反ブッシュ、反共和党キャンペーン映画だ。対テロ強硬派で自信家の共和党上院議員と、リベラルな女性ジャーナリストのやり取りは、いかにも手だれた善悪二元論の物差しで語られ、さして目新しいものではない。ただ、T・クルーズ扮する議員の覇権主義、アメリカ絶対主義的な言動をファッショと決めつけるのは容易いが、9.11時の報道、言論を始めとする、マス・メディアの風見鶏的対応を冷笑し、所詮はリベラルと我々は表裏一体と言い放つその頑強な鉄面皮ぶりに比べ、M・ストリープ演じるジャーナリストの何と脆弱な事か。まるで、心優しき“リベラル”の限界を、ロバート・レッドフォードは感じているようだ。 むしろ、観ていて、なるほどそう来たかと感じたのは、後にアフガンに軍人として志願する大学生たちが、研究発表の席で、全米の総ての高校生を1年休学させて軍隊組織に入れる事の義務付けを提唱する件で、一見危険な発想とも思うが、M・ムーアの「華氏911」や堤未果の「貧困大国アメリカ」(岩波新書)でも喝破されていた様に、戦争の先兵として戦地に赴くのは、黒人、ヒスパニック系マイノリティーにプア・ホワイトと言う不平等な現実こそアメリカの根源的問題と捉え、富裕層も例外なく兵役させる事で社会や痛みを知る、ある意味これは真っ当で過激なリベラリズムではないか。 現状への閉塞感と正義感を以って、軍に志願する事でアメリカを変えようと考えた若者も、奇しくもアフガンで、つい先日痛ましくも命を落とした日本のNGOの若者も、どんなに青くても、甘くても、仮にそれが若さゆえ見誤った事だとしても、何かをしなければと行動する勇気とこだわりを持つ若い世代に光明を見る。 それにしても、劇中語られるアメリカが世界から嫌われた5つの出来事って、ベトナム、グレナダ、チリ、パナマ、イラク、ヒロシマナガサキ、、、とても5つじゃ済まないと思うけど。
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