極北の放浪者カリブーを中心とした写真文集ですが、以下の写真には星野さんの世界観(「あらゆる生命がゆっくりと生まれ変わりながら終わりの無い旅をしている」)を見た気がします。
・最初の極北の連山と月空
・Page76-77の雲間から漏れる光を受ける海、その周りの遥かな氷の大地とそこに在る一人のシロクマ
・Page86-87の鯨の骨が突き刺さった大地と海と夕空
そして、「あらゆるものがどこかでつながっているのさ」という言葉。それは、他者の痛みを自分の痛みとして捉える(想像する)ことの大切さを説いた辺見庸氏の言葉に繋がり、その道を極めた人の深い思索の果ての真理は同じなのだと再認識しました。
シリーズ最終となる、諦観を有した深みのある言葉とアラスカのダイナミックな自然を映した写真文集です。