働き盛りは過ぎたけれど、まだまだ引退するには早すぎる島民達が
失業保険を‘与えられて’日々食いつないでいる。
希望も生きがいもない、ただ食いつないでいるだけの生活。当然もらったお金もほぼその日のうちに酒代に消える、そんな不安の中で「工場誘致」の話が持ち上がる。島民はこぞってこの話に飛びつく。条件は【2つ】●人口が一定人数超えている事。●医者が定住している事。
島民達は、医者になんとか島に「恋」してもらおうと画策する。医者の好物を村の食堂の名物にしたり、必ずコインが拾える場所を‘作った’り、釣り下手な医者の釣り針に「凍った」魚をつけたり、ボロ家を文化財にしたり・・・手段を選ばない様子は何となく「恋愛」に似ているなぁ、と思いました。
微笑ましいけれど、やっぱり無理をしていると必ず何処かに綻びが出てくる。夢から覚めた医者の前に並べられた、けして甘いものではない現実。だけどそこには「(飾りのない)本音」と「(嘘の無い)誠実さ」が在る。
いくら心地よくて微笑ましくても、それが「嘘」ならいつかは覚める。「現実」を「嘘」で飾ってもいつかは剥がれるし、本当に相手には受け入れてもらえないと思う。
だけど「本音」でぶつかればそこに「真実」が生まれ、相手にも伝わると思う。(どう答えるかは別として。)
笑いを誘う微笑ましい雰囲気で物語は進むので、深く考えずに(カナダ)島の、情景を楽しみながら見るのも良いかもしれない。(後味は良い映画なので。)