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大いなる不安定
 
 

大いなる不安定 [単行本]

ヌリエル・ルービニ , スティーブン・ミーム , 山岡洋一 , 北川知子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

リーマン・ショックを言い当て、いま世界で最も注目される経済学者、ルービニの初の邦訳! 2008年のリーマンショックをその2年前から予言していたヌリエル・ルービニ。今回の金融危機で一躍世界中の注目を集めるようになり、彼の言動はいまも市場関係者に大きな影響を与えている。常に経済の先行きを大胆に発言することで知られるルービニが、なぜリーマンショックを言い当てることができたか、その考え方の背景をはじめて公開する。それは奇をてらった理論ではなく、ケインズ、ミンスキーの流れを汲む経済学の王道から導き出されたものである。本書でルービニは「金融危機は偶然起こるものでも、予測できないものでもない。それは予測可能な必然的な常態である」と言う。危機の構造と背景を見事に描き切った至高の経済書。

内容(「BOOK」データベースより)

金融危機はブラック・スワンではない。リーマンショックを言い当て、いま世界で最も注目される経済学者ルービニ初の邦訳。

登録情報

  • 単行本: 448ページ
  • 出版社: ダイヤモンド社 (2010/10/1)
  • ISBN-10: 4478012296
  • ISBN-13: 978-4478012291
  • 発売日: 2010/10/1
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
本書は、資産バブルの形成要因⇒発展過程⇒破裂,金融危機に対する各国政府並びに中央銀行の対応方法のメリット・デメリット,そして今後ますます不安定化していくであろう世界経済に対する警告を非常に分かりやすく解説しているので、金融システムの本源的問題やマクロ経済について理解を深めたい読者にとってはうってつけの書であろう。

本書で特に意義深かった内容は以下のとおり。
(その1)資産バブルは過剰レバレッジに起因して発生し、過剰レバレッジは金融イノベーションに端を発する。
  従って、過剰レバレッジを生み出さない金融システム改革(報酬制度、格付機関制度、BIS規制等)を断行しなければならない。
(その2)危機対応で莫大な財政支出を行った結果、世界的にインフレ懸念が高まっている。
  一方で、中国とアメリカの経常不均衡により、アメリカが紙幣増刷による債務削減策をとる可能性は当分ない。
  このため、将来的にはドル・キャリー取引の巻き戻しが発生する可能性が高く、現状のドル安は解消に向かう。
(その3)但し、一国の通貨が準備通貨としての地位を維持していくのは不可能であり、IMF改革を断行した上で国際準備通貨制度(SDR)を創設してい く必要がある。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本単体での評価についてはいくつも優れたレビューがあるので、類書と比較しての
特徴について簡単に書きます。
1.扱われているトピックは類書より広範です。主張は極めてオーソドックスで余り驚きはないかもしれませんが、危機の原因から結果、短期と中長期の対応策まで一冊で頭に入れることができます。

2.シャドー・バンキングと、危機対応(短期・中長期双方)の説明が類書に比べても充実していました。

3.他方、危機が百年に一度でなく繰り返されているということの実証は、Reinhart and Rogoff の"This time is Different"に、危機の原因についての分析はRajanの"Fault Lines"に一歩譲ると思います。ただ、出たのが遅い分、本書はこの二冊を咀嚼した上で書かれているので、日本語でこれらの2冊の主張のエッセンスを手軽に理解できるかと思います。

4.読みやすいですが、読み物としてのスリリングさは、主張がオーソドックスな分『リーマンショック・コンフィデンシャル』や『世紀の空売り』に今一歩譲ります。
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たまたまラジャンのフォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招くと相前後して読んだのだが、なんとなくその言わんとしていることはよく似ている。盟友?タレブのブラック・スワン理論をシャレにしているわけではないだろうが、随所に使われるホワイトスワンという言葉にルービニの気持ちが込められている気がする。危機はまれに起きるのではなく所与なのだ、だから「大いなる不安定」こそがこれからの定常状態だと言うことなのだろう。
最近、ブルームバーグでタレブやルービニという言葉で検索しても、記事がほとんどヒットしなくなった。人々が、ホワイトスワンであるものをブラックスワンと言い訳する舞台が揃い始めたのかも知れない。
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