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夢館 (創元推理文庫)
 
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夢館 (創元推理文庫) [文庫]

佐々木 丸美
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

崖に聳えるガラスの館。かつてそこで命を落とした少女、千波は再びの生を得て、青年学者の吹原と出会う。しかし二人の前世からの縁と、吹原の一族に潜む愛憎がもたらす過去の悲劇が、千波に新たな試練を課した。前世の思い出を映す未来に導かれるように、千波は崖の館をめざし、歩きはじめる。少女と館を巡る三つの物語、完結。単行本未収録作品「肖像」を併録する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐々木 丸美
1949年北海道生まれ。75年『雪の断章』でデビュー。77年『崖の館』を発表、抒情と幻想を湛えた独自の作風で人気を博す。2005年12月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 296ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2007/04)
  • ISBN-10: 4488467032
  • ISBN-13: 978-4488467036
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『館シリーズ』三作目。
前作よりさらに神秘主義の色合いが濃くなっていて、メインテーマは「輪廻転生」。少女の成長と愛情に前世の記憶を絡めて物語は進む。少女の命が狙われるなど事件はおきますが、味付け程度でミステリ色はうすく、ファンタジー恋愛小説といった感じ。

この「夢館」は、佐々木作品の中でも重要な一冊です。『孤児シリーズ』と『館シリーズ』のつながりが、この作品でハッキリと書かれているからです(前作までもチラチラッとにおわせてはありましたが)。『孤児シリーズ』で少女たちが相続争いに巻き込まれた会社、東邦産業・北斗興産・北一商事の関係と対立の根が、本書で明かされています。ファン必読の一冊といえるでしょう。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
混乱と結末 2008/10/11
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 単行本(講談社,1980年)→文庫本(講談社,1988年)→本書。ほかにも版があるようだ。
 『崖の館』、『水に描かれた館』に続くシリーズの第3作。順番に読むことを絶対に推奨する。内容は混沌としており、論理的なつながりなど存在しないので、きちんと読んできても、まったく理解できない可能性が高いが。
 ミステリとはいえない。少女文学にオカルトとミステリの味付けを施したといったところだろうか。輪廻転生、占星術、超心理学、奇蹟といった要素が少女の内面的な世界で混ざり合い、幻想的な世界を生み出している。
 好きな人は猛烈にはまりこんでいくのかも知れないが、論理的な展開や説明といったものが皆無で、私には、この三部作のストーリーすら理解できなかった。これほど分からない作品というのも珍しい。貴重な体験であった。
 ごく初期の短編「肖像」が併録されている。これまで単行本未収録だった作品だ。佐々木氏らしい味わいの出た、幻想的な作品。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By `v`
形式:文庫
館三部作のラスト。
一部、二部は共に新本格に繋がるようなミステリーだけれど、この三部は、恋愛小説(と勝手に断言)。
携帯小説とか、ネットに転がっている恋愛小説とかではなくて、本当に恋心を描いた恋愛小説。

千波の先生に対する想いや、行動、恋をしたことのある人は、ああ分かる、と思うところがあるだろう。
分かる、と思うからこそ、非日常的な状況で繰り広げられる物語でありながらも、千波の気持ちにどんどんとシンクロしていってしまう。

好きな人が自分にだけ、冷たくしているんじゃないかという感覚。
緊張してしまって、動けない感覚。
それでも、好きで好きで、相手が愛しい感覚。

自分の恋愛感情と照らし合わせながら読みたい本。
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