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夢見る趣味の大正時代―作家たちの散文風景
 
 
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夢見る趣味の大正時代―作家たちの散文風景 [単行本]

湯浅 篤志
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自動車好きの久米正雄、ラジオにハマる長田幹彦、鉄道を見る夏目漱石…。急速に変化していく“趣味”は小説や随筆にどう描かれたのか。大正・昭和初期の作家の文章から“趣味”の近代化をたどる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

湯浅/篤志
1958年、群馬県生まれ。成城大学大学院文学研究科博士前期課程修了。近代文学専攻。予備校講師。日本近代文学会、日本文学協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 271ページ
  • 出版社: 論創社 (2010/03)
  • ISBN-10: 4846009173
  • ISBN-13: 978-4846009175
  • 発売日: 2010/03
  • 商品パッケージの寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 新たな大正時代が見えてきた! 2010/8/29
形式:単行本
この本に書かれているのは、大正時代から昭和初期にかけての「消費」という行為に関してである。
「趣味」というのは、お金がかかる。また時間も必要だ。そうした生活の余裕が大正時代から人々のなかに浸透してきた。
旅行やスキーにしろ、自動車にしろ、飛行機(や模型飛行機)にしろ、ギターや音楽、蓄音機にしろ、天体観測やラジオ、ロボットにしろ、顕微鏡や天気予報にしろ、何しろ暇がないとできないものばかりである。
そうした生活の楽しみ方を、作家たちの小説やエッセイのなかから浮き彫りにしていったのだ。
それと同時に、今まであまり取り上げれなかった大正時代の随筆家たちを取り上げて、その人物から、社会や生活を見させているのが興味深い。
たとえば、旅行随筆家の松川二郎である。彼は、元読売新聞の記者だったらしいが、その後、大正時代を代表する風俗エッセイストになった。
彼の眼を通した社会のさまざまな風俗が随所にちりばめられている。また、著名なところでは、寺田寅彦である。彼のエッセイから大正時代の楽しいところが浮かんでくる。
資料を駆使した展開になっているので、その内容には説得力があり、今まで知られていなかった大正時代の違った側面が見えている。
小説家の長田幹彦は論ぜられることが少ないが、この本では実際、通俗作家の長田幹彦論にもなっている。さらに久米正雄も通俗的な面もよくわかる。
その他、上司小剣、野村胡堂、室生犀星、小酒井不木、正木不如丘、森下雨村、角田喜久雄など、たくさんの作家たちが登場している。皆、大正時代を楽しく生きていたのがうれしい。
図版もたくさん使用されており、とくに『写真報知』のものが多いので気になった。著者が持っているのだろうか。
とにかく、今までとは違った大正時代を見たい人にはお勧めの一冊である。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ママモステ トップ500レビュアー
形式:単行本
教科書や便覧には出ていない、「モダン」を称される大正文学の良質なガイドブックです。「XX(例えば鉄道、ラジオ、飛行機などこの時代に発明された、または普及した技術など)を扱った文学作品はあったのかな?」のような問い、特に科学系の時事ニュース、アイテムに強いです。

個人的には、そんな科学の発展を受けての「湿気」の文学内での描写(232ページ)や、岩野泡鳴が使用していたという「オキシヘーラー」という眉唾物の健康器具の話が興味深かったです。

谷崎潤一郎、芥川龍之介などの「教科書的」作家、また江戸川乱歩、横溝正史などの「大衆系/モダン系」の代表作家たちよりマイナーで、しかし上記の作家たちと同じような媒体に作品を発表して活動していた大正時代の作家と彼らの作品の様子がわかります。おすすめです。
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