表題作ほか『白昼白夜』『されど美しき日々』『夏のみちしるべ』『恋愛恐怖症』収録。これより少し前に出たコミックス『肉食獣のテーブルマナー』とほぼ同時期の作品群です。
『夢見る星座』
「耳の後ろと首にふたつ…、手首の内側…。
首から背中のほくろまで爪で辿ったら、引っ掻いた跡が赤くつながって…きっと
星座みたいになると思って」
ノンケのはずなのに、新人社員に妄想を抱く上司。初々しい新人に対して上司のちょっとくたびれた感じがたまりません。セクシーでいながらロマンティックな雰囲気があり、すごく好きなお話でした。
このお話と、作者のお得意である和風一軒家の雰囲気がたっぷり楽しめる『夏のみちしるべ』 の印象が強いので、本全体としては『肉食獣・・』よりマイルドな感じ。
勿論相変わらず個性的な描線、カメラワークの妙、フリーハンドの背景の魅力なども存分に味わえます。やっぱりお薦めです。