「のんびり」「ほのぼの」「日常」とか言って、落ちなし山なし意味なしな漫画がヒットしたりする昨今ですが…この漫画は良い!
こういう良作もあまり目立たなくともしっかり存在してるんですね。なんか安心します。(笑)
3巻を読んで感心したのが、無駄なキャラがいない、という事。ただのチンピラとか、ただの一般人とか。
実際は、どんな人間でもそれなりのドラマや思いを持ってる筈なのに、物語作りの場では所謂「捨てキャラ」がポンポン出てきてしまいます。
ギャグとかでは仕方ない事だと思うんですが、それ以外でもやはり(便利なので)よく使われています。
しかし、この作者さんはその辺のキャラクター作り、そして背景作りがとても巧いように感じました。
たとえワンストーリー限りのキャラであっても、しっかりとした印象を残してくれるから素敵です。
そして、キャラ同士の横の繋がりを持たせていく事にも長けているように思います。
中には、前出たキャラと若干似通った感じのキャラがいない事もないですが、ページをめくる毎に、巻を重ねるごとに、人物に深みが少しづつ増してくるので、そういう印象もちゃんと薄れてゆきます。
ストーリー展開では、大体1巻に2〜3の新事実が明らかにされ、単調な感じを与えない事に成功しています。
この漫画は、なんとなく小粋で、でもキザったらしくない良い感じの日常と、それぞれのキャラクターの深い部分に繋がる要素を含むバトルが絶妙なバランスを生み出していて、新展開のインフレや萌えのインフレになるのを防げています。
ストーリーがしっかりしている事は、読んだ後に色々想像してしまうので実感できると思います。
かくいう私も、「メリーがアイツを返せなかったのはなんでだ!?前に返した二人との違いは…」とか「エンギ戦であの謎の力を使っちゃった事に不調の原因があるのでは…!?」とか、妄想させられてしまっています.