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夢を見ずにおやすみ (講談社文庫)
 
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夢を見ずにおやすみ (講談社文庫) [文庫]

鷺沢 萠
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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キャンペーンおよび追加情報

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

失くしかけた愛をやっと、見つけた。
どうしようもない心の隙間をそっと包んで埋める3つの愛の物語

自分より年下の愛人の世話を父親から頼まれた息子。夫の元愛人に結婚相談を持ちかけられた妻。共働きの多忙な日々にささくれ立つ心を危ういバランスで保つ若夫婦。3つの愛のかたちを描いて、どこかに忘れかけていた愛をふたたび見つけだしてくれる珠玉の恋愛短編集。渇きを癒す優しさを探しているあなたに。

内容(「BOOK」データベースより)

自分より年下の愛人の世話を父親から頼まれた息子。夫の元愛人に結婚相談を持ちかけられた妻。共働きの多忙な日々にささくれ立つ心を危ういバランスで保つ若夫婦。三つの愛のかたちを描いて、どこかに忘れかけていた愛をふたたび見つけだしてくれる珠玉の恋愛短編集。渇きを癒す優しさを探しているあなたに。

登録情報

  • 文庫: 250ページ
  • 出版社: 講談社 (1999/01)
  • ISBN-10: 4062639777
  • ISBN-13: 978-4062639774
  • 発売日: 1999/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 722,316位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
追悼 2004/5/12
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:文庫
自分が話すにふさわしくない相手と、何故か
話すこととなってしまった人間をそれぞれ主人公とする
3篇の連作短編集である。
その相手とは、父親の若い愛人/夫の元愛人/
死んだ父親の懇意にしていた店の女性/
と一筋縄ではいかない。

3人ともいわゆる「フツーの」生活を営んでいる人たちだが、
予期せぬ、異物とも言える他者の進入を受け、

築きあげてきた生活に少々の亀裂を感じる、という筋立て。
世間で言えば「ズレ」ている人たちに対し、
何らかの憧憬を抱きながらも、そこからその感情の発展性がなく、
だからそれがどうしたの?と読後言いたくなる。

唯一、第一篇「今日も未明に電話は鳴った」に登場する
ハマジュンというタレントの卵が魅力的。

ストーリー的に後半やや破綻しながらも、
ラスト、彼女の台詞だけで情景を立ち上がってくる様は
言いようもなく魅力である。

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形式:文庫
三篇所収。「今日も未明に電話は鳴った」は初期の名作「ハング・ルース」に近い時期の作品。「あなたがいちばん好きなもの」は「私はそれを我慢できない」という在日韓国人の目から見た韓国批判という重い作品の前に書かれたもの。いずれも軽い。韓国を行き来する狭間に書いた「書き流し」のようだ。父や夫の愛人がおもしろく描かれている連作のようなもの。ところがこの2編にオチをつけるような「夢を見ずにおやすみ」は重い。美術館を作ろうとして家業を倒産させた夢多き父が描かれているが、同時に許せないような身勝手な夫を受け入れられるようになる。それは夢見ることを捨てることによって自分が変わったからだ。夢見ることは楽しいが、現実を破綻させる原因でもある。
夢を見るな。そうするとグッスリ眠れるぞ。そういっている表題作である。
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By Tochitli トップ500レビュアー
形式:単行本
鷺沢萌さん、女子高生作家としてデビューした後、メディアなどに露出してたので、彼女がは純文学の作家より、タレント作家という認識の方が強かった。しかし、私生活のニュースが芸能欄を賑わせ、それが落ち着いた後の彼女の作風は良い意味で変わっていった。
この作品に収録されている三作品、最初の一作とそこで完全に脇役だった人物を主人公にした二作で構成されている。
一作は自分より年下の父親の愛人に振り回される男の子(和広)と愛人(ハマジュン2号)の交流を描き、二作目はその和広の母親と父親の昔の愛人の交流、三作目は和広の初恋の女の子(ハマジュン一号)が主婦となり、その中で見つめた現在と過去の自分の話。
すべて重なってはいないのに同じ枠の中にある集合体である。
一作目の愛人ハマジュン2号は「人を好きになることしかとりえのない」ちょっと強がっているけど淋しがりやの女の子である。和広も彼女を通して成長していく、ちょっと切ないけど、すがすがしい物語である。二作目は、昔夫の愛人として家に乗り込んできた女性から、人生相談される中年女性の話。結婚生活って何かな?とちょっと考えさせられる辛口のコメディである。三作目は夢見る頃を過ぎた女性の日常生活の悩みや現実を痛感。
三作に共通するせつなさも、一作目のさわやかさから二作、三作目の重さへ確実に作者は変貌している。
作者もあと数年したらきっと違う論点のさらに円熟した小説を書いたであろう。感性が人よりずっと優れていた彼女の夭折が悔やまれる。
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