かつて時代の寵児であった堀江さんが、逮捕という事件を経て、今、ちょろちょろとまた我々の前への露出が増えてきている。倫理的にどうであれ、一度はビジネス界で大きな脚光を浴びた人物がどのような心理構造になっているのか、興味があり、購入した。
行間もスカスカで、いわゆる1、2時間で読めてしまう本。これで人生変わる人がいるのだろうか。注意深く読んでいくと、いくつか的を得たことは言っているので、箴言集として気軽に読む分には、為になる個所も少なからずある。
武士道 (PHP文庫)は、発刊後100年を経てなお読み継がれている。文字量としては本書と大差ないだろうが、密度、重厚さといったものが違う。これくらいの本を堀江さんぐらいの人が書いてくれると素晴らしいなと思うのだが、本書を読むにつれ、日本のトップレベルは明治と比べて負けているのではないかと思ってしまう。本棚に長く置いておく本ではない。
参考になった個所は、以下の通り、
→情報は集めれば集めるほど、その精度が高くなる。情報の取捨選択までできるようになると、現状だけでなく、未来のことまでも分析できるようになる。情報だけで、他人とどれだけの差がつくかがわかるだろう。
→もう24時間知識漬け状態。いつも情報をインプットし続けている。自己啓発書を読む時間があったら、歴史書でも読んだ方が100倍ましだろう。
→東大の受験勉強のときにも、毎日しっかり8時間以上の睡眠時間を取っていた。集中力を上げて、時間を効率的に使うなら、気持ちよく眠ることが一番楽で便利な方法なのだ。
→成功体験を得るためには、集中するための環境を整えることが必須条件の一つなのだ
→受験勉強を始めてから、東大を受験するまでの半年間は、起きてから寝るまでの間、食事、風呂、トイレ以外、勉強しかしなかった。
大きな成功体験を得るためには、それくらいやるのは当たり前のこと
3か月、半年といった単位で、成功体験を得るためのプロセスを実行する。
→8時間は睡眠にあてる、残りの16時間をいかにうまく使えるかがカギとなるのだ。
単純な話で、娯楽などを一切捨て、16時間すべて成功体験を得るための時間に使えばいい
→東大ブランドがあるから一生大丈夫だろうというのは、やはり間違い。
東大に入っても鳴かず飛ばずの人は、山ほどいる
→大学をやめるとき、親に相当文句を言われたが、途中から無視していたし、会社を作ったときなんか、全部黙っていた。
→豊かな生活を実感するためには、リスクをとったり、技術を獲得したり、新しいことを考えたりしなければならない。新しい価値を生み出すことで、信用を創造していかなくてはならない
→今、多くの人が、世の中でまだまだくすぶっている。だが、やろうと思ってできないことなんかない。できない、やれないと思えば、そこで終わり。やりたいことがあるなら、想像が及ぶ限り、人間にできないことなんてないと私は思う。
だから、私は多くの人に未来を創るチャレンジをしてもらいたい。
→失敗した時の一番の対処法は「忘れる」こと。
失敗を繰り返すのは気分の問題であり、だったら忘れるしかない。
忘れるのが上手な人は、何回失敗しても蘇ってくる。
失敗したときに大切なのは、渡辺淳一さんの著書にもなっている
鈍感力だ。これは、どんなことが起ころうとも、物事を前向きにとらえ、何か嫌なことを言われたとしても忘れてしまえる力のことである。
何度失敗しても気にしないといった鈍感さ
普通の人なら首をくくることも考えるような事態にもかかわらず、図太く生きる
歴史を調べればわかってくるが、彼らは何度失敗しても、何度でも復活する。七転八倒しても必ずだ。
自分がたとえ失敗したとしても、それをいつまでも引きずっていては、そこから何も生まれることはない。あとで同じ失敗を繰り返さなければいいのだ。
結局はピンチの時に狼狽しないことが大切で、「これは当たり前なんだ」と思えるかどうか。安定している状態こそ、不自然と思わなければいけないのだ。
悪いことがあると、次は絶対にいいことがあると思う。そうして常に心の平静を保っている
これも訓練。普段からの精神鍛錬が大事。
チャンスが次に必ず巡ってくる。チャンスを逃すことがないように、積極的に行動して、成功を目指さなくてはいけない。
→むしろスパッとあきらめて、新しいことに力を尽くしたほうが成功の確率が高まる。