南Q太の夢の温度シリーズ全4冊のうち1冊目。
1巻から4巻にはそれぞれ、[冬] [夏祭り] [はる] [あき] の副題が付いています。
このシリーズは、『CUTiE Comic』(宝島社)に連載されていたものが、
『FEEL YOUNG』(祥伝社)に移籍し、完結したもの。
その関係で、
当初1巻は1999年に宝島社から刊行されており、祥伝社から出ることになった2巻の初期印刷分の表紙には「夏祭り」の副題があるのみで、
夢の温度シリーズの2冊目であることが記されていません。
もっとも、2002年にはこの1巻の新装版が祥伝社から刊行され、
2巻についても、1,3,4巻と調和する表紙デザインで増刷されています。
各巻掲載分の初出は以下の通りです。
[冬] 『CUTiE Comic』1998年12月号〜1999年5月号
[夏祭り] 『CUTiE Comic』1999年6月号〜12月号
[はる] 『FEEL YOUNG』2000年12月号〜2001年6月号
[あき] 『FEEL YOUNG』2001年8〜10月号、2002年4〜7月号
ストーリーは、メイン2組の恋人関係が絡みあいながら、独特のゆったりしたテンポで展開していきます。
最終巻に少し波乱もありますが、最後はうまく終わります。
話のまとめ方が、余韻を与えつつも、投げっぱなしにも御都合主義にも感じさせず、秀逸です。
私はこの夢の温度シリーズと
『さよならみどりちゃん』とで南Q太に入りましたが、
こちらは特に良い意味でくせがなく、南Q太入門として読んでよかったと感じました。
なお、この巻には、以下2つの子育てエッセイ漫画も収録されています。
「ひみつメカ」(初出『FEEL YOUNG』2000年10月号)
「つちくじら」(初出『FEEL YOUNG』2000年11月号)