旭山動物園に2011年に初めて訪問し、既存の動物へのお客さんの見方(例、ヒヨコを餌にするなんて「可哀想」)に対する挑戦を含んだ、飼育担当の方の想いを込めた手描きの掲示物を読んで「なんでスタンスを取って主義主張をはっきりする動物園なんだろう」と疑問に思ったところで、お土産屋さんで購入して読んでとても納得するものがありました。
人間対自然、ではなく、自然の中の一部としての人間、という捉え方で言い表すと陳腐かもしれませんが、そう捉えると様々な展示や餌をあげながら飼育担当がその動物のおかれている環境について解説する「もぐもぐタイム」などの行動展示に一貫するものが言語化されてわかりやすいかもしれません。そして、旭山動物園は、今の自分たち大人ではなく、子供たちに新たな動物観、ひいては新たな自然観を持ってもらいたくてやっているんだ(だから「もぐもぐタイム」に子供専用の閲覧スペースが必ず確保されている)なということが伝わって来ました。
余談的には、経営的にはこれだけ(言い方は失礼かもしれませんが)強烈な組織文化を築きあげることができた組織は強いですね。来場者数が増えたということは、それにやっと時代の価値観が徐々に追いついてきたということなんだと思います。