出版社/著者からの内容紹介
出版社からのコメント
あなたは見たことがあるだろうか。明晰夢とは、夢を見ているときに自分が夢を見ていることを自覚している状態である。意識的に夢を見る、夢から覚める、あるいは夢の中で目覚める。自分の意志で自在に夢を見る。そんな不思議な「明晰夢」の世界。夢の中で現実を見ることができるのか?
多くの人は「ああ、あの俳優が夢に出てこないかなぁ。」と思い、「夢の中で叶えられたらいいなぁ。」と考えたことが一度はあるだろう。そんな思い通りの夢を見られたら、どんなに素敵だろうか。また、いい夢を見た気がするのに起きると忘れてしまう……
多くの人によくある体験であるが、著者は、自身の夢日記をつけることで、様々な明晰夢を記録している。そして、その夢の中で夢を自分の意志でコントロールする。それを実践し、日々実験を重ね、自分の思い通りの夢を見る。
本書は誰もが憧れる「夢の世界」の体験をつづる興味深い書。
著者からのコメント
カバーの折り返し
「夢の世界」は分かろうとしなければ、何も分からない世界だ。たかが夢だと思って、何が起ころうとも気にせず、すぐに忘れてしまっていては、何も変えることはできない。
ほとんどの夢には継続性がないので、一夜限りの幻と片づけて何も見ようとしないのなら、いつまでたっても何も見えない。成長しようとする意志を持たなければ、世界を変えることなんてできはしない。
著者について
1968年大阪生まれ。1991年桃山学院大学卒。
抜粋
夢の中で電話をしていることがある。いつも持っている携帯電話を夢の中でも持っていることもある。この二つの事実を合わせると、明晰夢の中で携帯電話を使って電話をするということは可能だという推測が成り立つ。
果たして明晰夢の中で、携帯電話を使って好きな人に電話をかけるということはできるのだろうか。このような、どんな答えが返ってくるのか分からない実験を思いついた時は、わくわくしながら床に就く。しかし、うまく明晰夢が見られないと、もしかしてもう一生明晰夢なんて見られないのかと悲観的になってしまうこともある。それぐらい明晰夢を見るのが待ち遠しくなるのだ。
この話を書く前に、当時の私について少し説明しておくことにする。当時私は一年間続けたアルバイトを辞めて無職の状態だった。それで、時間があったので「夢の世界」というホームページを作る為に、今までに見た明晰夢をパソコンに打ち込んでいた。その集大成がこの本になるのだが、それはいいとして、私が話したいのは、そのアルバイトを辞めた理由についてである。
そのアルバイト先に社員の女性がいて、ある日私が「今度飲みに行こう」と誘ったのだが、けんもほろろに断られてしまった。その次の日、私はこのアルバイトを辞めることを決意した。誤解されては困るのだが、彼女にむげに断られたから辞めようと思ったのではなく、このまま彼女の下で働いていても永遠に恋愛の対象としては見てもらえないし、アルバイトという立場では社員に勝つなんてことはできないし、その機会もないと思ったからである。だから外に出て私の力を示せる世界へ行き、彼女をギャフンと言わせてやりたいと思って辞めたのだ。
そして今の私は派遣社員ではあるが、とりあえず社会人として一生懸命働いている。しかし、考えてみれば、いくら他の会社で働いても彼女に勝ったと証明はできない。だから、この本を書きあげることにより、彼女を見返してやろうと思っているのだ。
少し話がそれてしまったが、アルバイト先を辞める最後の日に、嫌がる彼女を口説き落とし、やっとのことで携帯の電話番号を教えてもらったのだが、その番号こそ私が覚えている唯一の携帯の番号であり、よって彼女が私にとって夢の中で電話できる唯一の人物なのである。このような背景があり彼女に電話をする実験が始まった。