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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大切なのは今だ,
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レビュー対象商品: 夢のカルテ (単行本)
カウンセリングを受ける相手の夢のなかに入る能力をもつカウンセラーのお話。主人公のカウンセラーのもとに、目の前で市民を射殺されたことで不眠症になった刑事が治療にやってきます。 夢の分析から事件の真相が明らかになる様子や、 連続殺人犯と思われる人物への治療など、 画面でみているような書き方がされていて まるで映画を見たような気分になる本でした。 小さい子どもに戻ってしまう、患者の様子や、昔の寂しかった出来事を思い出す主人公の姿に何回か泣いてしまいました。 「患者の恋愛転移を利用して、恋人になっているのではないか」 という不安と真正面から向きう主人公の姿が力強く好ましいです。 とても面白い本でした。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
“超現実”による“現実的な心”の動き,
By チューブローズ (千葉県成田市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 夢のカルテ (単行本)
ミステリとしての色彩は薄く、むしろ恋愛小説の色濃い作品だと思うけれど、他の作品同様、悲惨を悲惨のままで終わらせず希望 の光を残す読後感を与えてくれるので、著者高橋和明(+阪上仁 志)氏の作品は安心して読める。 “超能力”を扱うと、話の展開は楽になる反面、作品としては大 きなハンデを背負ってしまう。 読み手の方が『どうせ何でもありなんでしょう』という気持ちに なりがちだからだ。 そこで、“超能力”を扱った作品は必ず何らかのハンデを超能力 者やその周辺に設ける事になる。 この物語では、心理カウンセラーという立場だったり女としての 嫉妬だったり、人間としての心の弱さだったりして都合よくは行 かない状況を作り上げ読者の共感を得ようとしている。 それは上手く成功して、しばしば現実の世界における男女のもど かしさやじれったさに似た感覚を読者は感じる。 逆に、超能力やカウンセラーという特殊な能力・立場故に相手の 心を読み過ぎ、考え過ぎて主人公の心は迷走し、命の危険にさら された場面になって初めて『転移なんかを気にしないで、大好き な彼の胸にすがればよかった』という考えに至る。 現実社会でも往々にしてある心の動き、後悔の仕方ではなかろうか。 “超能力”を扱っていながら、とてもリアルに登場人物たちの心 が動いていくのが見事だと思う。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
素敵な本との出会い!,
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レビュー対象商品: 夢のカルテ (単行本)
自分で見る夢が、何故そんな夢を見たのか根拠が解らない事がありますが、それは幼い日々に抱いた想いであったり、不安であったり、その様なものが夢という形で現実味を帯びて表出することが有るのだと思います。そして、その過去の直視出来なかったものに向き合う事が出来たなら、もっと人は自分に対しても他人に対しても素直に、そして優しく成れるのでは! 心理カウンセラーの夢衣が一人の男性刑事と心を通わせていく物語です。 個人的には第二章の「婚約者の夢」の明日美と俊二の互いを想う気持ちに心を動かされました。読み終えた時、何時もより少しだけ優しく素直な自分に出会えるかもしれませんよ。
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