オーボエ奏者の宮本文昭さんのベストアルバム。穏やかな調べの曲に、心が癒され、優しい時間を過ごすことができます。クラシックは聴かないな、と言わないで、時間に追われて忙しい貴方にこそ聴いてほしい一枚。2005年の年末のとある番組にご本人が出演されていました。高校の吹奏楽部に所属するオーボエ担当の女子学生の夢を叶えて共演する、という内容でした。その学生は、トランペットがやりたくて吹奏楽の名門校に入学したものの、オーボエになって戸惑っていた時期もあり、宮本さんとの共演を夢見ていたらしい。共演している時にその眼差しと気遣いはとても優しさがあふれる紳士そのものでした。その際おっしゃっていたのは、もうあと少しでオーボエをお辞めになる決断をしているとのこと。オーボエの第一人者になってしまった今、自分に意見をしてくれる人がいなくなった。本当は足りない部分があるかもしれないが周りの人が何も言えないようになっているのであれば、申し訳ない。違う道に進むためには、今のあるものを捨てて、新しい夢をつかむんだよ、と女子学生にアドバイスしていたように、自分も有言実行されるそうです。一流の方の生き方のすばらしさに共感してこのCDを買いました。オーボエ奏者としては勿論ですが、人間としてもずばらしさが音色から伝わってくる一枚です。