コミカルなロマサス仕立て。
お互いにほぼ一目惚れな、エリック・ワイルダー刑事とウェディングプランナーのジャクリン・ワイルド。二人が出会った翌日に、ジャクリンに殺人容疑?ジャクリンの取り仕切る6つの結婚式と、殺された花嫁を巡り、これまたこじれまわった二人の恋はどこへ行くやら?
いろいろありまして。ヒロインは男性との人間関係をしっかり築くことができません。
エリックに惹かれるものの、事件の担当者がエリックだったため、親密になった彼に事情聴取をされる=殺人容疑者と思われている→裏切られたような気持ちのヒロイン。
逆にエリックは、さっさと彼女の容疑をはらして、彼女をがっちりつかみたいと思っています。
二人の軽快なやりとり、皮肉合戦が楽しめます。
特に、お上品なはずのジャクリンが、エリックに激怒して啖呵を切るところ。
ヒロインの繊細な心の描写が丁寧にちりばめられた中の、啖呵!
スバラシイ。
ちょっとしたすれ違いや、ちょっとした心境変化、なかなか素直になれなくて、ジレンマでもがくヒロインが愛おしいです。
仕事となると、ぱっきんぱっきん自信をもって差配する、芯の通った実にかっこいい女性。
だけど、恋愛に関しては、父親の影響から、おどおどした面もあり。
このヒロインの描き方、設定といい、実に魅力的。
さすがリンダ・ハワード。
すっと自然にヒロインに共感できます。
素敵ですね。
全体の流れとしては、はじめに殺されたブライジーラ(自分の思い通りに結婚式の準備が整わず、癇癪をおこしてゴジラのように暴れまくる花嫁のこと)があまりにも印象強く、その後のサスペンス、例えば、殺しの動機とか、ジャクリンが執拗に付け狙われる理由付けあたり、薄いなあーと。
薄いおかげで、サスペンスとしての説得力が、イマイチ。
おかげで、二人のロマンスも思ったようには際立たず、ちょっとばかり精彩に欠けてしまったかなあ、と。
エリックの、朝コーヒーのエピソードは大好きなんですけど。