この短編集が寄せられている異形コレクションですが、過去に何冊か読み、知らず知らずに
菅さんの作品も読んでいたようです。
ですが、残念なことに、この異形コレクションに寄せられる作品…特に女性作家の方は魔に
魅入られるが如く、力を出し切れていないような作品が多く感じられます。
この本もまた、菅さんにしては珍しく現代女性の心の闇を書いた短編集なのですが、どうも
消化不良に陥りがちです。
まず、現代女性の悩みとはいえ、型に嵌った悩み…例えば自分の体型、TVに出てくるような
OLの陰湿なイジメ…等、ありきたりすぎます。
そして、物語の終わり方も殆どが読者の想像に任せられる形なのですが、短編集のために
登場人物に感情移入が出来るほどの設定や状況説明が薄く、別の意味で胃の辺りがもやもや
します。
菅さんの素晴らしさははやり「永遠の森」や「末枯れの花守り」のような幻想的な世界が
分かりやすいかと思います。