新潮文庫の堀口大學訳の「夜間飛行」もいいですが現代ではやはりその訳文のいいまわしはと
ても古くさくちょっと読みづらい感じがあります。
それに比べこの光文社の新訳はとても読みやすい上に物語の持つ詩的な部分もそのまま表現
されておりとても美しいです。
新潮文庫か光文社古典新訳文庫のどちらを薦めるかとなると私はこの光文社の方をお薦めしま
す。
物語も静かな地上と暴風雨の空との状況の対比という構成がすばらしくまるで映画を見ている
よう。
この本の解説にも書いてありましたが後半はほぼリアルタイムで物語が進みグイグイと引き込ま
れて一気に読めてしまいます。まるで自分もその現場にいるような臨場感で読むことを途中で止
めることができません。
サン=テグジュペリといえば「星の王子さま」が有名ですが作品としてはこの「夜間飛行」の方も
もっと多くの人たちに読まれるべき作品だと思いました。