約500円ほどのコンパクトな文庫本であるが、その内容は、現代の夜遊びに関する情報を「網羅的一般的」に概説するものであり、類書は見当たらない貴重な文献である。
率直に言うなれば、「そんな店があったのか?」と驚愕させられ、かつ、徒に好奇心がそそられる本である。
あえて、難点を言えば、網羅性を意識しすぎており、個別の解説がやや具体性を欠いているところであろうか。
否、むしろ「もしかしたらこの本に載っていない業態もあるのでは」という「一抹の不安」をかき立てられる点であろう。
いずれにせよ取材費用を相当要していると推察される一方で(各頁に費用が記載されているので、この金額が取材費用だろう)、良心的な価格であり、著者の欺瞞に満ちた善意が強烈に窺われる。
なお、この本を購入するのは、家族や職場の同僚(とりわけ女性の)の理解を得てからにした方がよいと思われる。
この本を所持しているという事実から、夜遊びばかりしているという事実を推認させる高度の蓋然性を有する経験則(定型的事象経過)が存在するので、反証は容易ではなく(仕事で帰宅が遅い等)、セクハラや家庭内不和を生ぜしめ、或いは、周囲の人間に軽蔑される原因になるので注意を要すると思料する。