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夜明け前 (第2部 上) (新潮文庫)
 
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夜明け前 (第2部 上) (新潮文庫) [文庫]

島崎 藤村
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

王政復古を願っていた半蔵にとって,待望久しい新しい時代の幕はあがった.彼は戸長に任命され,働き盛りを新しい事態に対処して活躍する.しかし,新政府の施策は,半蔵の理想とことごとく食い違い,「御一新」は下層のものの苦しみを取り残して進んでゆく-.藤村文学の集大成ともいうべき歴史文学の傑作.(全4冊完結) --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 310ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1955/02)
  • ISBN-10: 4101055106
  • ISBN-13: 978-4101055107
  • 発売日: 1955/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 266,738位 (本のベストセラーを見る)
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By patella
形式:文庫
第一部の終わり、大政奉還という時代の変り目を、主人公は希望に燃えて迎えます。そして始まる第二部は長いハリスの手紙の引用から始まり、この長い引用は主人公のその先をすぐにも知りたい読者としては
冗長に感じられるかもしれません。しかしこういった史実や記録の挿入が、主人公の歴史的、地理的、社会的な位置を理解する上に深みを加えてもくれます。この書き方に、もちろん描こうとされたことは違うのでしょうが、フランス革命を背景として書かれたユーゴーの大作レ・ミゼラブルを思い起こさせられました。この作品のそんな類似を最も感じさせるのがこの第二部の前半ではないでしょうか。

期待で幕を開けた改革は、その進行に伴って主人公の期待とは違う展開を見せていきます。第一部で改革の夜明けの薄明かりに希望を感じたものの、さらに明るさが増して見えてきたのは綺麗なものばかりではなかった。第二部下巻の哀しい最後を予感させる不安が感じられる巻です。

旅の留守中に村民が一揆に参加した様子なので、帰って懇意な百姓を呼んで事情を聞いても「誰もお前様に本当のことを言うものがあらか。」と言われ主人公は「上に立つ」ものであることのさみしさを感じます。この挿話などは、上下関係の壁は何時の時代でも、きっとどこの国にでもあるのではないか、と改めて感じさせます。100年以上も経っているのに、人はあまり変わってなどいないかもしれません。

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