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夜明け前 第1部(上) (岩波文庫)
 
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夜明け前 第1部(上) (岩波文庫) [文庫]

島崎 藤村
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

木曽路はすべて山の中である-黒船来航から長州征伐,王政復古へと続く幕末の激動は,山深い木曽路の宿場にも確実に波及してゆく.馬籠宿の本陣・庄屋・問屋を兼ねる第17代の当主青山半蔵は,平田派の国学を信奉し,政治運動への参加を願うが,木曽11宿の総代として街道の仕事は多忙を極め,思いは果たせない.改版.(解説=猪野謙二)

登録情報

  • 文庫: 412ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (2003/7/17)
  • ISBN-10: 4003102428
  • ISBN-13: 978-4003102428
  • 発売日: 2003/7/17
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 96,826位 (本のベストセラーを見る)
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By @poor work トップ500レビュアー
形式:文庫
第一部・第二部上下巻通読のレビューです。
大きな流れの末に完結してゆく作品ですから、全4冊のうち一冊に絞って感想を書くのはかなり難しい作品といえます。
第一部は黒船来航から大政奉還まで、第二部は兵庫開港と外国使節の天皇謁見から後の時代が舞台となります。

舞台は木曽街道。谷深い木曽路にも、多くの人々が通りすぎてゆきます。
江戸に降嫁する和宮、転戦する水戸天狗等・・・その姿はまさに激動の時代そのものでした。
馬籠宿問屋の青山半蔵は、国学を志す若い庄屋。
目の前を行き来する人々と風雲急を告げる時代の鼓動に、彼は庄屋としての義務も捨て、
国事に奔走したいという衝動にかられます。

幕末維新を描いた小説は数多くありますが、その多くは俯瞰視点から時代を捉える大局小説になりがちです。
しかしこの「夜明け前」は、青山半蔵という若い庄屋の姿を通して、
時代の転換点にある人々の姿を描き出したという点から深い味わいと共感を与えます。
義務と遂げるべき志の板挟みとなって大いに悩む彼の姿に、読者は激動する時代に翻弄される一個の人間の姿を見るのです。
これといって大仰な表現があるわけでもない、前編通じて抑制された筆致で綴られる本作ですが、それゆえに訪れる広がるような読後感。
半蔵の姿から何を感じるか・・・それは読者一人一人だけのものになる。そんな小説かと思います。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By patella
形式:文庫
幕末から明治への変動の様子を、父親をモデルにしたといわれる木曾、馬籠宿の当主を主人公に描いた作品、「夜明け前」。第一部は、大政奉還に至るまでの宿場町、江戸や京都の様子を描いています。大きな歴史の変動の中、自らの庄屋という立場をみすえ、そこでの生き方を考え続ける主人公。街道の様子にみられる史料的な記述や、彼を取り巻く人々の描写が、お話しの世界を広く、深くし、小説なのにnon-fictionのような読み応えを感じました。

山で迷い、暗くて押さえつけられたような夜を過ごし、やっと薄明かりがさして来て「これで進むことが出来る」とほっとしてはいるが、どこへ出るのか不安もある、本当に題名どおりの「夜明け前」の雰囲気で終わる第一部。ここで「大政奉還、さてどうする」という会話の最後に主人公が言う「まあ、賢明で迷っているよりかも、愚直でまっすぐに進むんだね」という言葉が心に残り、第二部ではどうなっていくのだろう、と思わせます。

実は「ふるさと」に描かれた藤村の言葉、馬籠の情景の優しさに惹かれ、子供向けでないものも、と読み始めました。「幼きものへ」「ふるさと」に通うやさしさと、「破戒」に通じる内面の苦悩描写(優しさがある分だけ苦悩も深いのでしょうか)、加えて歴史的な大きな視点、と多くの物が含まれている、やはり大作です。

余談ですが、「・・・・からで。」という書き方が随所にあり、あまり見慣れない文体なので面白いと思いました。藤村の他の作品では気づかなかったのですが、この作品だけなのでしょうか。

上下、に分かれている巻をそれそれ、を別個に評価するのは難しいです。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
足立巻一「やちまた」で平田篤胤のことを読み、「夜明け前」を読みたいと思いました。予想通り面白い。表現も平易で読みやすく、江戸時代の交通事業、風俗も生き生きとわかります。でも倒置法を多用しているのは何故なのでしょうか?当時のはやりだったのかな?
長野県山口村が岐阜県中津川市と合併するかどうかが話題になっています。関心のある方は手に取ってみてください。
島崎藤村の本は「千曲川のスケッチ」「破戒」等は比較的容易に手に入りますが「夜明け前」は書店・図書館では手に入らず、ネットで購入しました。ありがたいことです。
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