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主人公の語りが長いのはいつもの村山由佳さんの小説と同じです。ただ、『天使の卵』や『天使の梯子』、
『星々の舟』などと比べると少し、共感のしにくさを感じました。
いつもの村山さんの小説では、登場人物一人ひとり全員の描写がしっかりされています。
それは例えば、天使の梯子で、多くを示さずして歩太の10年間がはっきりと感じられること、おばあちゃんや外人さんが
強いアクセントになっていることからも感じられます。
この小説では、僕の気持ち、幼なじみの「うさぎ」、バンドのメンバーたちの気持ちはよくわかります。
でも、不倫相手の「マリコさん」の設定がいまひとつわかりませんでした。
その分、物語の最後の結論も、すっきりと共感することができませんでした。
「僕」と「うさぎ」を引き立てるための脇役で終わってしまった感じがして、いつもの丁寧さを感じられませんでした。
とてもいい小説で楽しめましたが、村山由佳さんの他の小説と比較して★3つにさせていただきました。
吉祥寺大好き人間なので、「サンロード」のような地名がたくさん出てきてうれしかったです。
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