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夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル
 
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夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル [単行本]

佐々木 中
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 6,930 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

恐るべき思想家による衝撃のデビュー作!

「われわれは、超近代人でも、ポストモダニストでも、動物でも、剥き出しの生でもない。何も終わらない」

圧倒的な分量と圧倒的な理論的射程から、現代思想の絶対的な更新を試みる。フーコー、ラカン、ルジャンドルの不穏な共鳴が導く「永遠の夜戦」の地平とはなにか?
これまで誰も正確に掴むことのできなかったラカン、フーコーの概念を根底から捕まえ、ルジャンドルの碩学とのモンタージュの中から、生き抜き、戦い抜くための武器を磨く。

内容(「BOOK」データベースより)

すべては情報だなどと、なんと古くさい考え方だ。圧倒的なラカン、ルジャンドル論を経て、決定的なフーコー論へと向かう―。現代思想の絶対的な更新を試みる、俊英による精緻かつ鮮烈なる達成。

登録情報

  • 単行本: 664ページ
  • 出版社: 以文社 (2008/11/7)
  • ISBN-10: 4753102661
  • ISBN-13: 978-4753102662
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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35 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 『女性の享楽。大他者の享楽。社会が創出されていく享楽へ』, 2010/1/16
レビュー対象商品: 夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル (単行本)
この分野にまったく興味がない人にはムズカシイ。でも、この分野に興味があって、扱われている三人について何らかの予備知識があれば楽しめる一冊。
僕の場合、ラカン、フーコーについて通り一遍のことは知っていた。ラカンには斎藤環『生き延びるためのラカン 』という良書があって、僕はこれを読んでいた。ラカンについての予備知識はほぼこれだけ。フーコーの『言葉と物―人文科学の考古学』、『監獄の誕生―監視と処罰』、『知への意志 (性の歴史)』等は目を通して、まったく理解出来ていない状態のまま。ルジャンドルはまったくの初見。超難解で知られるラカンをざっと横切って、唯一存命のルジャンドルを足がかりとして、分量のほぼ半分を占めるフーコーという本丸に斬り込むという構成。
初お目見えとあって、ルジャンドル部分の情報量にめまいがしそうになる。おもしろそうな言葉、たくさんありました。

「中世解釈者革命」「ネオ封建制」「マネージメント原理主義」

これらの言葉の内ひとつでも引っかかるものがあったら、どうぞお買いなさい。
価格もボリュームもスゴイが、内容はつまっている。紹介された概念がツールとして使えるかどうかは読む人しだい。僕は二度通読したが、フーコー部分の冗長さには閉口した。フーコーについて詳しく知りたい人が読むと、謎がよけい深まるだろう。が、フーコーをもっと読みたくもなる。
文章にはクセがある。内容には合っているが、好き嫌いがわかれる文体。
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18 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ラカンとルジャンドルについて, 2010/8/29
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レビュー対象商品: 夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル (単行本)
フーコーについては全く不案内なのでラカン、ルジャンドルの部分についてのみ述べます。
1部:ラカン総括かつ葬送ともいうべき論述。著者のいうラカン理論のほつれ、想像界・象徴界の問題と<鏡>の問題、ファルスの曖昧な象徴性・想像性と、精神分析の臨界点としての大他者の享楽=女性の享楽=世界を生み出すこと(マリア的享楽、神の子としての世界を宿すことconception)の指摘は興味深い。しかし著者が言うように、想像界=象徴界とまで言えるか。ラカンにおいて、確かにこれらの概念相互間の浸透というか浸食というかがあって、それが理解を困難にしているという指摘は一理あると思うが。
2部:ルジャンドルの理論構築をたどりつつ、ラカン理論のほつれを再検討する。
ルジャンドルにおいては<鏡>は当初から、主体に同一化と疎隔を与えるもの、つまり想像的かつ象徴的な装置である(イメージかつテクスト)。また<鏡>の機能は現実の鏡に限定されず、共同体がドグマや理性原理について上演する場をすべてカバーする。(そう言われると明快すぎる気もするが…。)
「語る動物の再生産」という観点からの親子関係の検討、系譜原理。父は子としての自らの立場を放棄し、子に場を譲らなければならないこと。また「語る動物の制定」に必要なものとしての<準拠>、根拠律(理性原理principe de la Raison「なぜ」への答え)の必要性といった論旨は説得力十分。そして西欧的世俗化は「輸出不能」であること、暴力的な強制・改宗としてしか輸出されない。ドグマ人類学とは、西欧自体を対象とした人類学なのだ。(CF、アッラーには性別はなく、死もない。イスラームにはキリスト教的世俗化は移植されえない。)
 父の立場の危うさ、また準拠・根拠律の危うさの指摘は興味深い。でもそれはつまり、象徴界の危機ということでは?
ルジャンドル自身、来日時のインタヴューで現代の状況を「準拠のモンタージュの機能が弱まり、崩壊しつつある」と見ている。だがあくまで準拠のフィクションは必要だとする立場をとっている。これは社会の機能の必要条件を述べているわけであって、反動だとはいえないだろう。
…本書は徹底的なテクストの読み込みと敷衍であり、論述は明快。特にルジャンドル理論への入門には良いと思う。ラカンについては、著者のうんざりした態度が鼻につく向きにはお勧めしない。(余談だが、東浩紀やアガンベンへの痛切な批判もちりばめられている。)ここから著者は、フーコーを経て革命論へと向かうようだが…。
2000年代の「不死のワンダーランド」(西谷修)となるかどうか。
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