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夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
 
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夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 [単行本]

カズオ・イシグロ , 土屋政雄
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,680 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ベネチアのサンマルコ広場を舞台に、流しのギタリストとアメリカのベテラン大物シンガーの奇妙な邂逅(かいこう)を描いた「老歌手」。芽の出ない天才中年サックス奏者が、図らずも一流ホテルの秘密階でセレブリティと共に過ごした数夜の顛末(てんまつ)をユーモラスに回想する「夜想曲」を含む、書き下ろしの連作五篇を収録。人生の黄昏を、愛の終わりを、若き日の野心を、才能の神秘を、叶えられなかった夢を描く、著者初の短篇集。

内容(「BOOK」データベースより)

ベネチアのサンマルコ広場を舞台に、流しのギタリストとアメリカのベテラン大物シンガーの奇妙な邂逅を描いた「老歌手」。芽の出ない天才中年サックス奏者が、図らずも一流ホテルの秘密階でセレブリティと共に過ごした数夜の顛末をユーモラスに回想する「夜想曲」を含む、書き下ろしの連作五篇を収録。人生の黄昏を、愛の終わりを、若き日の野心を、才能の神秘を、叶えられなかった夢を描く、著者初の短篇集。

登録情報

  • 単行本: 256ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/6/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152090391
  • ISBN-13: 978-4152090393
  • 発売日: 2009/6/10
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (22件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
’89年、自身の第3長編『日の名残り』で英国および英連邦文学の最高峰「ブッカー賞」に輝いたカズオ・イシグロが’09年に発表した初短編集。本書は、何年かに書き溜めておいた短編を集めたものではなく、イシグロが「今回は短編を書くつもりで短編を書いた」という5編の書き下ろし短編からなっている。

「老歌手」往年の名歌手が、結婚27年目にハネムーンで訪れたベネチアを再訪。ある夜、ギタリストの‘私’に伴奏をさせてゴンドラに乗って、別れる寸前の妻のいる窓べの下でセレナーデを歌う。
「降っても晴れても」47才の冴えない英語教師の‘ぼく’は友人から離れ始めた妻の心を引き戻すため、自分の“引き立て役”になってくれと頼まれる。事態は思わぬ展開になり、‘ぼく’の笑うに笑えない奮闘が始まる。
「モールバンヒルズ」芽の出ないミュージシャン志望の‘ぼく’はイギリスの田舎で姉夫婦のカフェに居候する。そこで倦怠期を迎えたスイス人の夫婦デュオと出会い、励まされる。その後の彼らがどうなるのか気になるという余韻が残る。
「夜想曲」才能はあるのに売れない醜男のテナーサックス奏者の‘おれ’は整形手術を受ける。包帯で顔をぐるぐる巻きになって回復中のホテルで、隣室のセレブ(「老歌手」に登場したくだんの妻と同一人物)と共にとんでもない“夜の散歩”を体験する。
「チェリスト」ストリート・ミュージシャンの‘私’は7年ぶりにそのハンガリーの若者を見かける。かつて彼は自らを“大家”という41才のアメリカ人女性に、彼女のホテルのスイートでチェロの特訓を受けていた。やがて別れとお互いの再出発の時が・・・。

本書は、「音楽」と「夕暮れ」を共通のモチーフとして、“音楽の才能”、“夫婦の黄昏”、“男と女、人と人とのすれ違い”をイシグロ流のセンスで描いた逸話ぞろいであり、その、時には大真面目な、時にはコメディタッチなユーモアに思わず微笑みながらも、読み終えたあと胸に沁みる、いい短編集である。
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37 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:単行本
過去、文芸誌等にていくつかの短編(『夕餉』など)
は訳出されたことがあるものの、
「短編集」としてはイシグロ初の一冊。

通奏低音として流れるのは、引き続き
「個人にとっての大事な過去と、記憶の改ざん」
というテーマであり、夕暮れの時刻はまこと
そのテーマに相応しい。
また元ミュージシャン志望だけあって音楽には詳しく
全編男女の悲哀に焦点が当てられ
一篇を除いて舞台を都市に設定するなど
長編にはない新鮮な趣がある。

どちらにせよ、一読して地味な作品群ではある。
しかし氏の敬愛するチェーホフと同じく、
表面的な静けさが必ずしも文学的な静けさでは無い、
ということが真に理解できる一冊である。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
カズオ・イシグロという名前は知っていましたし、英国文壇で評価の高い作家ということは分かっていても、彼の作品を読むのは初めてです。
また、不徳とするところですが、土屋雅雄(訳)というカバーにも気付かずに読み始めました。 最初の印象は、文体が非常に新鮮。 日本の作家のものではありません。まるで翻訳ものみたい。 後に、オリジナルは英語で書かれたことと知り納得。 不思議な魅力がある文体です。 内容といえば、音楽と軸に、大人の男女の人生の陰を静かに、そして、ペーソスを含んで温かいタッチで描いており、私のような、音楽好き、小説好きにはたまらない小品に仕上がっています。 ただ、難を言えば、この本には5つの小品が描かれていますが、基本的タッチは同じで、もう少し冒険をするような小品を1,2入れても良かったのではないかと思うことです。 一方、それを避けたが為に、全体としてのまとまりは良く、これからの季節、ベランダに椅子を持ち出し、ジントニックを啜りながら、小話を1づつ読めば、至福の1週間が得られるでしょう。
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むちゃくちゃ面白かった。

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投稿日: 2010/4/22 投稿者: 愛理
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