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夜叉桜
 
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夜叉桜 [単行本]

あさの あつこ
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

なぜ我々はあさのあつこを読むのか。答えは、この小説にある。

──生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます。

江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?
切れ者ゆえに世にいらだつ同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪(かんざし)が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る。
因縁ある二人が交差したとき、市井の人々がおのおの隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。
生き抜く哀しさを、人は歓びに変えることが出来るのか?

少年たちの成長を描いた『バッテリー』のあさのあつこが、「生きる苦み」を知ってしまった大人たちに満を持して放つ、胸を裂く物語。

内容(「BOOK」データベースより)

「生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます」江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る。因縁ある二人が交差したとき、市井の人々が各々隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。生き抜く哀しさを、人は歓びに変えることが出来るのか。

登録情報

  • 単行本: 340ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/9/21)
  • ISBN-10: 4334925715
  • ISBN-13: 978-4334925710
  • 発売日: 2007/9/21
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 97,016位 (本のベストセラーを見る)
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続編 2007/9/22
形式:単行本
『弥勒の月』の続編です。一応ミステリーのカテゴリで括られているみたい(?)ですが、事件自体よりも、主要人物3名+αがその事件に関わって行く中での心の動きに重きを置いているので、純粋な謎解きとかを期待する人は満足しないと思います。

どこか醒めていて人を厭い一癖も二癖もある若い同心=主人公・信次郎/初老の岡っ引=伊佐治/訳ありの過去を持つ小間物問屋=清之介の3人を軸にまた新たな事件が起こります。お話は、どちらかと言うと前作は信次郎寄りでしたが今作は清之介寄りです。
前作の終わり方からは、良い方にも悪い方にも向かってしまいそうに思えた清次郎が、今作できちんと前回の事件を抱えつつ苦悩しつつ、しっかり前進する強い意志を見せるのに至ったのを読んでとてもホッとし嬉しかったです。とは言え、まだまだ過去に関する柵からこれから波乱を呼びそうな伏線が…今後もシリーズ化するのかな。
(このお話はお話としてきちんと落ちドコロをつけてくれてます。先が気になる極悪な終わり方はしてませんのでご安心を)
主人公の信次郎にも僅かながら変化があり(とは言え相変わらず毒舌皮肉屋(?)は健在で清之介とのやり取りは心臓に痛いですが)、これから清之介との関わりでどう変わっていくのかが心配でもあり楽しみでもあります。

相変わらずあさのさんは人の心を書くのが上手いなぁと唸ります。最後まで頁を繰る手が止まらず、あっという間に読了しました。今更私が言うまでもありませんが、あさのさんの作品の人物は本当に『生身』を感じさせられますね。どんな人間にも光があれば闇もある。その表現がまた説得力があり惹き付けられます。目を背けたくもあり哀しく切なくもあり…。

最後の、伊佐治親分の願いに激しく同意しました。文句無しの☆5つ。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 馬場伸一 トップ500レビュアー
形式:文庫
あさのあつこは「葛藤」を描く作家である。
好きだけど嫌い。自立したいけど甘えたい。嫌悪しているのに惹かれてしまう。離れたいのに離れられない。死にたいけど死にたくない。
人の心は、このような理不尽に満ちている。アンヴィバレンツ−相反する感情の同居は、人間の本性かもしれない、と思う。

アンヴィバレンツは必ず葛藤を伴う。あさのあつこは、その葛藤状況を犀利に描き出す。
見てほしい。この物語の主人公主従、同心・木暮信次郎と岡っ引き・伊佐治の間柄ですら、アンヴィバレンツと葛藤に満ちているではないか!
あさのあつこが思春期の少年を描いた物語を多く書いていることは当然である。思春期こそ、アンヴィバレンツと葛藤が、もっとも先鋭に、もっとも赤裸々に表れる時期だからだ。

本書において派手な「立ち回り」はほとんどない。主人公が刀を抜くことさえない。
しかし物語は緊張に満ち、ページを繰る手が止められないほどだ。
登場人物の抱える深い葛藤が、彼らの対峙を緊張感に満ちたものとするからだ。

なお、ご安心いただきたいのは、読後感は、決して悪くはない。本書が葛藤とアンヴィバレンツによって破滅する人間の物語であると同時に、その克服と回復の物語でもあるからである。
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
最初、あさの氏の最新刊ということで内容を確認せずに購入しました。
手元に届いてアラびっくり。前作の『弥勒の月』の存在をその時初めて知りました。
なのでところどころ前作を読んでいないとつかみにくい箇所(清之介の奥さんのこととか)は有りましたが、今作だけでもある程度把握できるように作られていましたし、なにより登場人物たちが端役に至るまでしっかり描かれていたので最後まで惹きつけられたまま読み進む事ができました。場面場面での緊張感、清涼感、恐怖、安堵、艶やかさがひしひしと伝わってきて人の弱さ、強さ、愛しさも含めて描き出せるあさのあつこさんの非凡さに改めて脱帽です。
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