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夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)
 
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夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) [文庫]

泉 鏡花
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

その昔竜神が封じこめられた夜叉ケ池。萩原はただ一人、その言伝えを守り日に三度の鐘撞きを続けるが…。幻想と現実が巧みに溶けあわされた『夜叉ケ池』。播州姫路城の天守にすむという妖精夫人富姫の伝説に取材して卓抜なイメージを展開させた『天守物語』。近年新たな脚光をあびる鏡花(1873‐1939)の傑作戯曲2篇。

登録情報

  • 文庫: 141ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1984/4/16)
  • ISBN-10: 4003102738
  • ISBN-13: 978-4003102732
  • 発売日: 1984/4/16
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 神秘的戯曲, 2010/9/1
By 
レビュー対象商品: 夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) (文庫)
神秘的という言葉が非常に
印象的な作品。
2つの作品はともに妖怪が絡み
しかも1つ目に関しては人間の
穢れきった心の描写が出てくるという
耳の痛い話です。

しかも人間のエゴは
自分の任務を全うしないくせに
ほかのまっとうする人物に押し付け
なおかつよそ者ゆえに
よそ者の女までをいけにえに供そうとし…

しかしそんなエゴの塊の人間に
最後の最後に裁きが訪れます。
そう、妖怪たちの最強の仕打ちが…
至極当然の報いですね。

そして後者の作品には
恋も見られます。
そしてそれがまた妖艶なのです。

やや表現は古いものの
作品としては現代に
十分通用する作品です。
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21 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 鏡花が描く、ロマンチックなおとぎ話, 2003/4/12
レビュー対象商品: 夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) (文庫)
『夜叉ヶ池』は、その鐘を一度でも撞き忘れればたちまち村が大水に飲まれて滅んでしまうという伝説の鐘を守る夫婦のお話。
『天守物語』は、姫路城の天守に棲む富姫(妖怪)と人間の鷹匠の若者の恋物語です。

この二つの物語は戯曲形式で書かれていますが、テンポがいいので初心者にも読みやすいと思います。

まず、『夜叉ヶ池』に登場する、眷属たちの名前がユニーク。
「鯉七」「蟹五郎」「鯖江太郎」「鯖波次郎」など、まるで『サザエさん』のようで、もうこれだけで楽しくなって来ませんか?

それから、『天守物語』で、桔梗・女郎花・萩・葛・撫子の侍女五人が、金銀の棹に五色の糸の釣竿を天守から下界に垂らして、露を餌に千草八千種秋草を釣って遊ぶ・・・という、夢のように美しいシーンは忘れられません。

私はまだ姫路城には行ったことがないのですが、富姫の棲む天守を、せめて下からでも、拝みに行ってみたくなりました。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 命の為に恋は捨てない, 2009/7/22
レビュー対象商品: 夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫) (文庫)
本書に収められている二作品は、どちらも人間と、それ以外のものが登場する幻想的な作品です。

泉鏡花という方の作品には初めて触れたのですが、この独特な作風にすっかり引き込まれてしまいました。
従来の、誰かの視点で物語が進むというような描かれ方はされておらず、芝居(戯曲)の台本のような書き方をされています。
作中の主な描写はすべて登場人物たちの口から語られていく、というスタイルなのですが、その台詞回しというか独特の言葉のつながりが非常に心地いいと感じました。

癖が強いので、人によって向き不向きが強く出てしまうかも知れませんが、一度読んでみる事をお勧めします。
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