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夜会服 (角川文庫)
 
 

夜会服 (角川文庫) [文庫]

三島 由紀夫
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

社長令嬢・絢子は外交官夫人の自慢の息子・俊男と見合い結婚する。非の打ち所のない好青年に見えた夫だが、絢子には気がかりなことが。新婚旅行から戻った新婦を、案の定嫁姑問題が待ち受ける。三島作品待望の復活!

内容(「BOOK」データベースより)

社長令嬢・絢子の新婚生活は、何不自由のないものに思われた。夫の俊男は知的でスポーツマン、誰もがうらやむ好青年だった。しかし、ふと覗かせる夫の素顔は絢子を不安にさせ、俊男との見合いを勧めたはずの姑・滝川夫人も、何気ない言動で絢子を悩ませ始める。そして、妻には理解しづらい夫と姑の微妙な関係…。親子、嫁姑、夫婦、それぞれの心理から、結婚生活がもたらす確執を描く、三島由紀夫の傑作エンターテインメント。

登録情報

  • 文庫: 276ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009/10/7)
  • ISBN-10: 4041212138
  • ISBN-13: 978-4041212134
  • 発売日: 2009/10/7
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 288,511位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゆの
形式:文庫
解説でも「娯楽小説」とあり、なかなか少女趣味でかわいいお話です。
マドモワゼルという雑誌に連載していたそうなので当時のハイティーン向けなのでしょう、
ちょっと甘くて、少し謎もあり…と、ライトで読みやすく、
ときめいてしまった箇所もありました。

稲垣絢子は同じ乗馬クラブの滝川夫人に気に入られ、息子の俊男と結婚します。
小説の前半は結婚するまでの日々、そして後半は姑対嫁の確執(といってもドロドロっとした重いものではありません。)
がテーマに。

絢子は物事をそれほど深く考える女性でもないので、何事も流れに任せてサラっと過ぎてゆきます。
逆に俊夫は、一定の階級に産まれ育ったことにいろいろと悩んでいるようですが、
主人公ではないので、後半サラリと本音を語る程度。
非常にサラサラしていて、軽い気分で読み進められます。

お洒落に空想できる描写のなか、重くなく、軽すぎず、華やかなスパイスがあり、
問題や確執もあるけれど、それがさほどドラマチックな展開など引き寄せず、
あくまでも現実的に普通に起こりうる流れで進んでいく感じが気に入っています。
終わり方もスッキリとしていて爽やか。

文中の皮肉な描写も冴えているのですが、
いい具合に全体的にロマンチックです。
現実的でレトロなおとぎ話というか、ほんのり甘い、淡い桜色の空気が全体に漂っている感じです。

性別年齢関係なく、乙女な心をお持ちの方はお好きかも。と思います。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ハチ
形式:文庫
西洋人との社交が第一のブルジョア母親に反発する俊男と、彼を愛する絢子との結婚、嫁と姑のいざこざ、という一見ありきたりなストーリー展開のなかに、西洋社会に媚びざるを得ない近代日本、現代日本と、そのジレンマのなかを生きる青年(三島)が暗喩されている興味深い作品でした。 俊男を理解し問題解決にみちびく宮様は、三島由紀夫の理想の、ゾルレンの天皇像を重ねているのでしょう。夜会服の世界第一の母親の父が、かつて二・二六事件将校に命を狙われていたが巧く生き残った人物というのも、なにやら意味深です。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
題名が「夜会服」という現代では耳慣れない言葉であるが、本小説によるとブルジョア階級などの人々が夜な夜な催される交流パーティに参加するための服装を指す。
そしてストーリーは、そのブルジョア階級の交流パーティの常連である未亡人でヒステリックな滝川夫人、万能で贅沢な悩みを持つ滝川夫人の息子の俊夫、その結婚相手となる絢子の3人が織り成す、夜会服の世界を中心にしたゴタゴタ劇だ。
滝川夫人と俊夫の個性が強すぎ、そんな彼らに翻弄される絢子の視点で物語が進むため、絢子の個性がちょっと物足りないと感じた。
しかし、三島ならではの皮肉めいた機知あふれる書き方で、ブルジョア階級だからこそ抱える問題が展開されていくため、面白可笑しかった。
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