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夜を賭けて (幻冬舎文庫)
 
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夜を賭けて (幻冬舎文庫) [文庫]

梁 石日
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

廃墟と化したアジア最大の兵器工場・大阪造兵廠跡の闇の中で残骸を掘り出す鉄泥棒アパッチ族と警官隊の果てしない攻防がつづく。そしてアパッチ族は北朝鮮へ、大村収容所へ…。戦後50年を総括する書き下ろし長編。* --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 541ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (1997/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4877284508
  • ISBN-13: 978-4877284503
  • 発売日: 1997/04
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦後、大阪の兵器廠跡を舞台に繰り広げられた在日(アパッチ)の戦いを描く。この「事件」は開高健の「日本三文オペラ」が闊達に描き出しているが、この本は言わば「当事者」の側からの記述である。また、アパッチ壊滅後、在日に課せられた大村収容所の地獄をも描き出す。この大村収容所の存在を知っている日本人が、果たしてどれほどいるだろう?(私も知らなかった。) 今でも続いている在日の戦いを描く。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 著者のヤン・ソギルが自身の体験を元にしたこの小説は、2003年に公開された映画と合わせて読むと良い(映画はDVD化されています)。

 行き場の無い在日コリアンたちが、警察と壮絶な戦いを繰り広げて金属スクラップを掘っては売り飛ばす様は本当に痛快です。同時に主人公の義男と節子の一途な愛の物語もまた泣かせてくれます。そして北朝鮮へ「帰国」した在日コリアンが、どのような運命をたどったかが1960年代にすでに知られていた事実も書かれています。そして大村収容所の悲惨な実態も。
 ピカレスクロマンを越えたこの作品は必読です。

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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kk75
活き活きと描かれる在日コリアンたち。

冒頭はあまりの荒くれぶりにただただ圧倒されてしまうのですが、

読み進んでいくにしたがって、

「今」を同じ国で生きる者たちが、

文化を尊重しあっていきていくことのすばらしさ・大切さを

深く深く考えたくなります。

作中にこんなことばが出てきます。

『在日朝鮮人は日本人から差別され軽蔑されて辛酸を舐めてきた。

 せやけど、わしらは何とかここまで生きてきたやないか。

 全部の日本人が悪いわけやない。中には親切なええ人もおる。

 それはどこの国へ行っても同じことや』

ワタシはこのように感じて生きている在日コリアンもいるのだと、

恥ずかしながら初めて知りました。

少なくとも、登場人物にこのようにいわしめる梁石日こそはそう感じているのでしょう。

すべての日本人が敵ではないと。

そのことばのなんと重いことでしょう。

在日コリアンの中にも、悪人もいれば善人もいる。

日本人の中にも、悪人もいれば善人もいる。

どこへ行っても、悪人も善人もいる。

このような自明の理を、

ワタシは梁石日によって諭されたように思います。
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