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夜の物理学
 
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夜の物理学 [単行本]

竹内 薫
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

アインシュタインの宇宙定数、エリスの宇宙動物園説、ホーキングの虚数宇宙、ビレンキンの量子宇宙論など宇宙のヘンテコな話にロマンを感じてください。やさしい宇宙物理学入門エッセイ。

内容(「MARC」データベースより)

ビッグバンの前にも、宇宙があったらしい。宇宙のヘンテコな話にロマンを感じてください。やさしい宇宙物理学入門エッセイ。巻頭には(それなりにハードな)SFショートショート「パンドラの匣をあけた物理学者」を収録。

登録情報

  • 単行本: 190ページ
  • 出版社: インデックスコミュニケーションズ (2005/03)
  • ISBN-10: 4757302983
  • ISBN-13: 978-4757302983
  • 発売日: 2005/03
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 思想は、その時代の科学に影響をもたらす。もちろん、科学者個人の哲学は、科学研究に反映する。アインシュタインしかり、シュレディンガーしかり、湯川秀樹しかり、である。最近は科学があたかも科学単独で進んできたかのような間違った認識の人が多い。理工学部の学生にはまさかそんなことはないと思っていたが、新卒の技術者と話してみると、その間違いを常識のように語るのにはびっくりしてしまう。科学史の本を1冊読めば、済むことだが、それに適した書物というのも案外少ないものだ。
 この『夜の物理学』は、科学エッセイであって、科学史の本ではないが、科学とは何か、を考えるのに最適な本である。
 歴史本だと、ギリシア時代から始まってルネサンス期になるともうたいくつで仕方がない。しかし、本書は最新科学の成果から始まっている。特に宇宙論は、科学の得意不得意に関わらず興味があるはずだ。それもやさしい表現で科学ビギナーにも理解しやすく書かれている。次はもっと詳しい宇宙論を読みたいと思うにちがいない。
 そして、「異端説」の章は、本書のメインディッシュである。科学はすべて異端論から始まり、その中から定説が生まれてくるのである。それも有名な学者がかつては(今も?)異説を唱えていたとは、驚愕の事実である。この事実がわからないと大学で科学を学んでも身に付いたことにならない。だって、初めから定説があるのならば、21世紀に研究者の居る意義などないではないか。
 また、第III章では「科学者だって人間だもの」と題して科学者の人間的側面が記されている。科学だけやっている科学者などいない。喜怒哀楽は、私たちとかわらない。生身の科学者を知ることができる。
 真の科学がもっと人々の間に流布するよう、専門馬鹿ではなく社会に貢献できる科学者が増えるよう、本書を推薦する次第である。
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16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sensor
形式:単行本
本書は読みやすい科学エッセイのかたちを取りながらも、サイエンスライターとしての著者の立ち位置がよく見えてきて面白い。たとえば、科学哲学者のファイヤアーベントが大好きで、思想的にも大きな影響を受けたという。
な~るほど、王道たる「昼」ではなく、ちょっと変わった「夜の物理学/ナイトサイエンス」に引き寄せられる著書の嗜好も、その辺りにバックボーンがありそうだ。

そういえば、ぶっとんだジョン・ホーガンの『科学を捨て、神秘へと向かう理性』を著者が訳したり、リン・マクタガートの『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』を本書で参照したりしているのも、腑に落ちる。・・「おごれる定説も久しからず」・・たしかに量子宇宙論ひとつとってみても、もはやなにが飛び出すかわからない。その意味では、本書はとっつきやすい外見に似合わず、そう「軽くない」内容かも!

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By ポンポコペン VINE™ メンバー
形式:単行本
最近では、「たけしのコマ大数学科」などで有名な竹内薫さんのご著書です。
2005年3月出版ということで、東北関東大震災のあった本年2011年3月から見て
6年前の本になりますが、内容はまだまだ最新と言えるものだと思います。

さて、『夜の物理学』というタイトルから何を想像するでしょうか?
一仕事終えた後の酒の席で、世間話程度にできるネタのような物理の話か?
それとも、「夜」という淫靡で卑猥な言葉が連想させるちょっとHなお話なのか?
私は何の前情報もなくこの本を買ってしまった(後悔はしていない)。

私の想像とは裏腹に、本書は真面目な本であった。

本書名の「夜」とは3つの意味があるらしく、
そのものズバリ、夜空を見上げれば見えるもの…星空…宇宙のことである。
そして、現在主流のものをデイ・サイエンスとするならば、亜流、本流でないものを
ナイト・サイエンスと言うようであります。

砕けた表現で極力わかりやすく最近の理論物理学の知見について解説されているが、
私も本書の表現でようやく合点がいった話も多く見受けられた。

その他にも、人物伝、伝記のような物理学者の話も面白い。
中でも、著者が自ら接触したことのある、小柴先生や有馬先生、佐藤勝彦先生のお話は
たいへん興味深かった。
アイスクリームを頬張って、好々爺にしか見えない小柴先生は、
著者が学生時代、鬼教官だったのだそうで…。

ファインマンさんの話も涙がホロリと出て、考えさせられる逸話がありました。

(学生時代、ファインマン物理学などをホンのちょっと読んでいたけれど、
ファインマンが人の名前だなんて、その当時はまったく思っていなくて…
なんていう恥ずかしくて苦い思い出も私にはあるのですが)

最後は物理学と宇宙の真理、哲学、あの世の話とか神の話題も出るのですが、
偉い学者さんが、我々と同じように宇宙の真理に苦悶(角度は違いますが)
する辺りが、どこか…同じ人間としての安心感を覚えるのであります。
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