ヒーローは伯爵位を受け継いだ時に、十五歳の明るく美しい少女に出会って恋に落ちます。
まだ幼い彼女に遠慮して結婚の約束などをしなかったのですが、戦争に行って、無事に帰ってきたら彼女と結婚しようと決意していました。
そして三年後、戦争から帰ってきた彼を待っていたのは、ヒロインがすでに結婚をしていたという事実!
でもすぐに、ヒロインはすでに未亡人になっていると聞き、希望を抱きながら彼女にアプローチをかけます。
しかしヒロインは以前の親しい態度を見せてくれず、むしろ彼を怖がっているような・・・。
なぜだろうと思っていたところでついに、ヒーローは彼女が自分を避ける理由を知ります。
なんとヒロインは前の結婚で虐待を受け、極度の男性恐怖症になってしまったのです。
傷付ける気などまったくない彼でさえも怖がられている事に深い悲しみを覚えるヒーロー。
しかし、彼の愛はこんなことではくじけません。優しく、時には強引にヒロインの心の壁を取り除くべく奮闘します。
そのおかげで、暗くなりがちな中に前向きさがプラスされていて、切なさと明るさがうまく同居している作品でした。
サスペンスもありますが、やっぱりヒーローの奮闘とヒロインが徐々に自分を取り戻していく過程が一番面白いところだと思います。
シリーズ物の第一作目らしく、後でヒーローになるんだろうなぁと思われる脇役がいい感じで登場しているので次の作品が楽しみなシリーズです。