デビュー作『連絡船奇譚』からもう20年ですか。
今に至るまで、全力で描くことをモットーにしている稀有な漫画家であることが
これを読めばよく分かりますよ。
表紙はもちろん、『からくりの君』ですね。
『からくりサーカス』のプロトタイプであることをご存知の方も多いでしょうが、
今見ても、これは本当に面白い。
ちなみに、『からくりサーカス』でしろがねとギイが
フランス語名の技をいつも使用しますが、
「コラン」だけはフランス語を知っていても解りません。
それもそのはず、第42巻でしろがねがやっと明かすことですが、
これは日本語なのです。
ああ、やっぱりこの作品が原点なんだな!!と
長年の謎が解けると同時に、嬉しくなりました。
バトル、妖怪、拳法、子ども、美女…
どんどんクオリティが上がっていったけれども、
藤田和日郎のすべてはここから始まったんだと思わせてくれる、そんな物語たちです。